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ジャンルキ前提





#ジャンルキ前提
アレッサンドロ+ルキーノ+ジャン+ベルナルド



なぁーんかすっごくムカツク光景だなコレ。僅かに眉をピクリと動かしながら、ジャンは目の前の二人の男、ルキーノとアレッサンドロのやり取りを無言で見つめていた。連絡も入れず突然本部にあるジャンの部屋へとアレッサンドロはフラリとやってきた。先程まで、ちょっとばかし近況を話しあっていたのだが、どうやらそろそろ帰るようで彼が立ち上がったのをきっかけにお開きとなり、ルキーノがアレッサンドロの送り迎えをかってでた。その二人のやり取りがさっきからジャンは気になっていた。現在のCR:5はジャンがボスという位置に就任してから、今ではジャンが中心となって組を纏める立場にある。だが引退した身分であるアレッサンドロ、現在は顧問とその立場を変えてはいるものの未だにこの組にとって、彼の存在は大きい。それは認めよう。俺の力がまだ未熟である事は解っている。けど、な・・・けどだ。

「アレッサンドロ顧問、この後のご予定は?」
「いやこれといって無いな。あぁ−そういやこの頃、お前と個人的に飲んでねぇーな。どうだ、付き合わねーか?」
「そうですね、ならご一緒させて頂いてよろしいでしょうか?」

そう言って、ルキーノはアレッサンドロの言葉に、柔らかく微笑んで嫌な顔一つせずに了承していた。断れよ!と、ジャンは心の中で盛大に突っ込みを入れる。このやろルキーノ、目の前で他の男とデートの約束なんかしやがって。俺という恋人がいながらそんなクソ親父に誘われただけで、んな嬉しそうな顔してんじゃねーよ。みっともないから顔には出さないけどな、俺結構嫉妬深いのよ?と、ジャンは心狭い事を思いながら、わざとらしく咳ばらいをする。けれど二人はどうやら気づいていない。もう一度咳ばらい。やはり気づかない。イラッとした感情のままそのやり取りをジャンは暫く見つめていた。調度その時、ドアのノックと共に失礼しますと、ベルナルドが入ってくる。

「おや、アレッサンドロ顧問いらしてたんですか?」

ベルナルドが片手に何やらの資料を手にしながら、驚きの表情を浮かべる。

「よぉ、ベルナルド。ちょっくらルキーノ借りてくぞ。」
「すまんベルナルド、ジャン。あと頼まれてくれるか?」

ベルナルドは、あぁ構わないよ。後はこれといった仕事は無いしねと苦笑を零す。俺も、ルキーノのすまなそうな表情に、まぁ仕方ねぇーかと息をついて、楽しんでこいよと笑ってやる。だが、どうしたもんか。やっぱり気にくわない事には代わりは無かった。俺にはあんな顔しない癖にさ。ルキーノ達が出ていった後、ジャンはハァーと長い溜息をつく。そんなジャンの様子にベルナルドはどうしたんだいハニー?と、声をかけてきた。

「なぁ、ダーリン。」
「ん?」
「ルキーノってさ、あぁいぅタイプに弱いんかな?」

バサリと、俺の発言にベルナルドは持っていた資料を落とす。何やってんだよと声をかけてやると、些か動揺した声でハハッ、平気さとベルナルドは答えた。あり?俺変な事言ったか?

「いや・・・その、あれはタイプとかそういう意味じゃないんじゃないか?」
「だってよー、ルキーノってさ。あの親父の前だと妙に素直じゃん。」

ブスッとした顔で、普段と違ってさとジャンがぼやくと、ベルナルドは苦い笑いを浮かべた。

「まぁ、否定はしないかな。前にルキーノがこの組に入った理由はアレッサンドロ顧問の役に立ちたかったからって聞いた事があるしね。ルキーノにとって顧問は憧れに近いんじゃないかな?」
「憧れねぇー?」

憧れって事はその人を尊敬してるって事だろ?つまりやっぱそういう男がタイプって事じゃん。

「大丈夫だよ、ジャン。」

何が?とその言葉にジャンが訝し気にベルナルドをみた。

「あいつは、お前にベタ惚れだ。」

だからそんな心配する必要ないんじゃないかとベルナルドな言葉に、ジャンはキョトンとした顔を浮かべ、けれど直ぐにその口許を上げ、当然だろと笑った。





















「けど、やっぱ面白くはねぇーんだよな。」
「何なら戻ってきたルキーノを、たっぷり誰のものかって教えてやったら良いんじゃないか?」
「おーベルナルド良い事言うっ。」








嫉妬の矛先




END
(結局何が書きたかったって?事実上の父子対決が書きたかったんですが、妙な方向行ったって話し。)





あきゅろす。
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