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★short 27






#アルルキ
(*当サイトオリキャラ注意、アルフレード×ルキーノの裏な描写あり。捏造とかオリキャラ苦手な方はバックして下さい。)































 きらびやかな照明に照らし出された店内でアルフレードは昔馴染みでありながら自身の上司でもある男、ルキーノ・グレゴレッティーの護衛という常の役割を担いながら、傍らで彼が女たちに囲まれながら談笑する姿をその目に映していた。今日はここの店で外回りは終了だったはずだ。頭の中でアルフレードは今日のルキーノのスケジュールを呼びおこし、腕にある時計の指針をサッと確認した。既に日付も変わり、短針は「1」を少し過ぎてそろそろ「2」になりそうな時間帯だった。

(予定より少し遅くなったか。)

だが多少の予定のズレは日常茶飯事である。それ程気がかりという訳ではないが、明日もいや既に今日であるが、ルキーノが朝早い事を知っていた為、少しはこいつを休ませないと、いくらこいつがタフでもぶっ倒れるなと、アルフレードは短く息を吐き彼に近づくとその肩をトントンと軽く叩いた。気付いたルキーノがアルフレードに視線をよこした。

「ルキーノ、少し休め。奥の部屋取ってある。」
「ん?あぁ、もうこんな時間か。」

ルキーノは解ったと相槌をうつと、その場を立ち上がった。こうも素直にルキーノがアルフレードの言う事を聞くぐらいなのだ。多分相当疲れが出ているんだろう。

「オーナー。それなら私が部屋までご案内いたしますわ。」

ルキーノが立ち上がった同時に、傍にいた女の一人がルキーノに言葉をかけるが、それをやんわりと彼は制する。

「いや、大丈夫だ。こちらは気にせず、他の客の対応をしてくれないか?」
「けれど、そういう訳には・・」
「何、気にするな。少し休ませて貰うだけだ。」
「・・解りました。では多少でもお休みになって下さい。」

女はルキーノに頭を下げると、他の女たちに向かって他のテーブルに回るよう指示を飛ばす。その様子をアルフレードは横目で見ながらルキーノと共に部屋の方へと足を向ける。

「三時間くらいは寝られる。その分休め。いくらお前でもそろそろ限界だろう?」
「あぁ、流石に徹夜続きだと堪える。年だと思うか?」
「それはそうだろ。昔に比べれば。」
「おい、そこはそんな事無いと否定するところだぜ?」

ルキーノはアルフレードの言葉に苦い笑いを浮かべ、アルフレードの脇腹を小突いた。悪いな正直で、とアルフレードもまた苦笑を零す。用意させた部屋の前でルキーノとアルフレードが立ち止まると、アルフレードがその部屋のドアノブを捻り、ルキーノを中へと促した。

「アル、お前も少し休んだらどうだ。俺と同じであんまり睡眠取れてないだろ?」

シワになると困るスーツの上着を脱ぎクローゼットにかけ、ドカリとルキーノはベットの上へと腰かける。ネクタイを緩めながら、ふとアルフレードにその視線をむけた。

「それだとお前の護衛の意味が無いだろう?」
「店に何人かいるだろ?ならかまやしないさ。お前一人くらい。」
「そういう問題じゃないだろう。」
「少しくらいなら良いだろう。お前に倒れられたら俺も困るんだよ。それにこの部屋にいるのも俺たちだけだしな。誰も咎めはせん。」
「・・・・・・・解った。たく、他の部下たちに見つかったらどやされるな。」

ハァーと長い息を零し、アルフレードは頭をガシガシとかきあげると、ならそこのソファー借りるぞと、アルフレードもルキーノと同じように上着を脱ぎ、ネクタイを解いた。二人して漸く取れた休息の時間に、力を抜きそれぞれの場所に身を預ける。

「そういや、お前この頃アッチの方はどうしてるんだ?」
「何をだ?」

唐突なルキーノの問い掛けに、アルフレードは怪訝な表情を浮かべてルキーノを見た。

「勿論女に決まってるだろう?お前、元からあんまり遊ばんしな。」
「お前な・・」

何を言い出すかと思えばと、呆れた視線をルキーノに向ける。

「女を相手にするのが面倒だし余計疲れる。それに今はそんな暇も無いだろう。」
「おいおい枯れてんなー。それなら結構たまってんじゃないのか?なんなら今からでも店の女捕まえてきたらどうだ?」
「そんな気分でもない。・・・・まさかお前に俺の下半身の心配をされるとは思わなかったな。」

そもそも何故こんな話をこいつと話してんだかと、苦い笑いをアルフレードは浮かべる。

「お前、女のオの字も見せないだろうが。それが上司の俺の責任なら世話してやらんと思うだろ?」
「まさに、余計なお世話だな。」
「クク、違いないな。」
「だろう。それとも本当にお前が世話してくれるとでも言う気か?」

アルフレードとしてもその言葉は冗談のつもりだった。けれどその言葉にルキーノからアルフレードの予想した反応は返ってはこず、予想外の反応が返ってくる。

「・・そう、だな。お前なら別に構わん。なんならしてやろうか?」
「・・はぁ?」
「俺も、この頃そんな時間もなかったから、溜まってるしな。」
「待て、ルキーノ。お前何を言って・・」
「一人で抜くよりは、相手がいた方が都合が良いだろう?」

それはそうだがだからといって何も本当に事に及ぶ必要も無いだろうに。けれどそんなアルフレードの心中に構わず、ルキーンは今まで寝そべっていたベットから腰を浮かし、アルフレードの横へと移動してくる。時々こいつの考えが解らなくなるなと、アルフレードは悩ましげに眉間に皺を寄せた。

「そんなに・・・溜まってるのか?」
「んー、まぁそれもあるが、言うならば好奇心だな。普段淡泊なお前がどんな反応するか気になってな。別に変な意味はねぇーから安心しろ。」
「好奇心で、出来るものなのか?これは。」
「男同士だから出来るんだろ?」

ニッとルキーノは悪戯気に笑うと、スルリとアルフレードのものにズボン越しに触れてくる。アルフレードは些か焦ったように「おい、ルキーノ」と、声を荒げた。

「別に今更恥ずかしがる仲でも無いだろう?たんなる生理現象だしな。」
「恥ずかしい訳じゃないが、いたたまれないな。お前を汚すみたいで。」
「汚すとか言うなよ。それこそいたたまれないだろうが。」

ルキーノは嫌そうな表情を浮かべながらも、それに反して手際良くアルフレードのベルトを緩めていく。アルフレードがソファーに下ろしていた腰を上げて立ち上がると、ルキーノは不満そうな瞳を向けてくる。

「おい、アル。」
「別にしないとは言ってない。手コキならこっちの方がやりやすいだろ。」
「うお・・・」

アルフレードはルキーノの背を壁に預けさせ、彼のベルトに手を伸ばしてそれを緩めると、ズボンの中に手を潜り込ませる。もうこうなれば腹をくくるしかない。ルキーノに布越しに触れると色がのったこいつの声が耳元をくすぐり、案外自分が乗り気になっている事に気付く。乗り気どころか、むしろ普段と違うルキーノの姿が尚更自身を煽っていた。そっちの気はないが、確かにルキーノ相手に興奮している。この状況になのか、ルキーノになのかは解らなかったが、この感覚はずいぶん久し振りのような気がした。

「・・立派だな、どんだけこれで女を泣かせてきたんだか。」
「お互い様だろうが。」
「俺はお前みたいに節操が無い訳じゃない。」
「どうだかな。俺の誘いに乗ってくる時点で、節操無しだと思うが?」
「性欲処理に節操もないだろう?」
「そりゃそうだ。」

ルキーノは口元を可笑しげに上げると、アルフレードのものをズボンから取りだし自身のものと共に掌で包んだ。その上からアルフレードも自身の掌を重ねる。既にお互い反応しかけていたそれを擦り合わせる。それだけでもこの頃女を抱いていなったそれには十分すぎる刺激だった。

「・・・つ、案外良いかもな。」
「確かに、な。感じる箇所が解りやすい。結構くる。つーかアル、集中して・・ないんじゃないか?」
「気をまぎらわせてなきゃ、・・・しゃれにならない気がする。」
「・・・あ?」
「いや、何でもない。つ、ルキーノ・・手・・もっと動かしてくれ。」
「は、気もち良いか?」
「あぁ。」
「そりゃ良かった。つ、くそ、俺も結構やばい。」

ルキーノの表情が一瞬歪む。耳に残る水音とともに触れる熱が、熱く感じた。良いところを刺激し合って、すりつけ、その感覚が限界が近づくにつれて、互いの息の漏れる感覚が短くなっていく。

(やばいな、本当に。)

最後には、ルキーノの表情だけでイキそうになっていた自分がそこにいた。

































「何年も、傍にいるとね。結構自分がまずいんじゃないかって思う時がある。」

本部に立ち寄って、報告をオルトラーニ幹部にすませた時、唐突に彼から呟かれた言葉にアルフレードは訝しげに顔を彼へと向けた。彼は困ったようにクスリと微笑むと、いやちょっとした愚痴だよと言った。

「俺がジャンと結構長い付き合いだってのは知ってるか?」
「いえ、はじめて聞きました。」
「そうか。」

ふぅーと、オルトラーニ幹部は些かつかれたような息を吐き出すと、意を決したようにその口を開いた。

「ふとした時にね。自分がジャンに対してよこしまな事を考えてしまうことがある。」
「というと?」
「まぁ、つまり・・・簡単に言えば、犯したくなる時がある、かな?」
「・・・。」
「驚かないのか?」
「いえ、十分驚いてますよ。」

アルフレードは苦笑を浮かべながら内心何故そんなことをいきなりと新たな疑問が生まれる。

「それで、オルトラーニ幹部、何故それを私に?」
「あぁ、それは。」

オルトラーニ幹部は意味深に自分を真っ直ぐに見つめた。

「アルフレード、お前はどうなのかと思ってね。」
「・・・・どういう意味でしょうか?」
「解らなければ良いけどね。ただ・・」

同じ匂いがしたから。そう口にした彼の言葉を何故か自分は否定する事が出来ず言葉を飲み込む。脳裏にルキーノのあの時の快感に顔を歪めた表情を思い出してしまった。本当にまずい。

「そんな事は無いです。」
「そうか、まぁ・・この話は聞き流してくれ。」

持ち場に戻ってくれても構わない。そう口にしたオルトラーニ幹部に失礼しますと言って、執務部屋を後にする。アルフレードは、そこにある感情に無視を決めこんだ。きっと考えてしまえば、こんどこそ洒落にならない。そんな気がした。ルキーノはそんなんじゃない。ルキーノは俺の・・。ハイスクール時代の彼とこの間のルキーノの姿を同時に思い浮かべて、アルフレードはそれを打ち消すように足を急がせたのだった。












乱気流のささやき











END
やっちゃたぁ。いや親友ポジの無自覚片思い?ってはっきり言って大好きだからさ、うん。ごめんね、アルフレード。てか私本当捏造ばかりの好き勝手で良いのか、本当に。最初は友情止まりのほんのちょっと軽い手○キのつもりだったんだけどな。私そういうの大好きなんです。ごめんなさい。












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