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*01


顔よし、家柄よし、草なぎ剛…間違えた。
強し、勉強もそこそこ出来る。
こんな完璧な俺に足りないのは?

そう、彼女。これだけ。







「高杉くーん」
「晋助ー」
「晋助さま!」


女なんてよォ、いくらでも寄ってくるんだよ
黙ってたって寄ってくるからね
ホントに寄ってくるからね、面白いくらいホントに


でも足りねェ
アイツらは俺が求めてる女じゃねー


「何贅沢言ってんだコノヤロー。一人くらい俺に回せ」

「勝手に持ってけよ。俺のもんじゃねェし」

「だいたいよォ、高杉がモテて俺がモテないって可笑しくね?お前と俺そんなに変わんないじゃん。特に顔」

「本気で言ってんのかこのくるくるパーマ。お前には越えられない壁があるんだよ」

「なに、さらさらヘアーが偉いとでも思ってんの?別に俺は全然羨ましいとか思ってないからね。むしろさらさらなんてありきたりじゃん。こういう天然パーマの方が珍しって覚えてもらえるじゃん」

「じゃあいいだろそれで」

「それと今日俺が眼帯してきたのはお前を意識したわけじゃないからね。ものもらいだから。近寄るとうつるぜ」

「そうだな。二度と近寄るな」

「嘘嘘!!300円あげるから誰か女を……」


またコレだ
銀時と話せばいつも女かピーピーピーかジャンプかピーかファイナルファンタジーの話だ

まぁピーとあのピーの話は俺も好きだけどな。ははっ


「んで、昨日は何人鳴かせたんだ?お前っつーかもう一人の晋助くんで」
「3人」
「二度死ねコノヤロー」


あれ?4人だったか
もういいや何人でも


「お前なァ、いい加減一人のハニーを、

「あのぉーー…」

「…あ?」


その時銀時のウゼェ顔を塞ぐように目の前に立ったのは一人の女
グッドタイミング
目の前を揺れるスカートがエロいぜ

顔見んのはめんどくせー
何より座ってる俺から見上げたらパンツしか見えないもん
いちごパンツか、いいねェ
東城タイプとみた


「高杉、くんに伝言が…」
「なんだよ」
「時計の短い針が5を指す前に来なさいって」


おいおいちょっと待とーよ
なにそれ。なにその説明
俺は時計が読めない小学生か


「…誰から?」
「妙先生」
「あぁ、あのメスゴリラね。わかったありがとよ」

「…うん」


「……」
「……」
「……」
「……」
「…まだなんか用か?」


なかなか帰らない女。
気になる
いや、コイツが俺に気があんのか?


「高杉くんって、いつもここにいるの?」
「まぁな。屋上はいいぜ」
「ねぇねぇ、名字さん。銀さんもいるよ。ねぇ忘れないで」
「わかってるよ。銀時くんと仲いいんだね」
「よくねーよ。そいつが勝手に俺に近寄ってくんだよ」
「ひでーな。俺たち友達じゃねェのかよ」
「知らね」


そんな事聞いてどうすんだ?
そう思いながら俺はなんとなく立ち上がった
なんとなく、なんとなくだよ

そしたら必然的に女の顔を見るわけで


「高杉くんって意外と喋るんだね。もっと近寄りがたい人かと思ってた」

「……」


はい、ご一緒に。
ジャースト・ミート♪


「今度私とも話してね。じゃあまたね」

「いや、それより俺とヤらない?」
「は?」
「高杉イイイイ!?なにその口説き方!?そんなんで口説けんですか!?」




高杉くん、ジャスト・ミート







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