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記念リクエスト
2
「お前ら誰のおかげでここに住めてると思ってんだ? 嫌ならさっさと出て行きやがれ」
 
義父は冷たく吐き捨てて、俺や陽太の私物を床へ叩きつける。教科書や文房具、服が床に散らばり、俺はそれを止めることもできず見ていた。

「ほら、荷物まとめて出て行けよ」
 
威圧感とともに俺と陽太へ詰め寄る義父に、俺はおずおずと前へ出る。ここを追い出されては他に行く当てもない。だから何がなんでも義父に許してもらう必要があった。

「陽太にはちゃんと言い聞かせます。だから、この家にいさせてください」
 
俺は両手と頭を床に着き、土下座をして必死に許しを乞うた。

「や、やめろよ兄貴! こんなのに頭下げるなよ!」
 
陽太が土下座をやめさせようとしてくるが、なおも俺は床に頭をついて、何度も義父へ謝った。
 
義父はしばらく俺たちの様子を見ていたが、不意に「顔を上げろ」と俺へ言ってくる。許してもらえたのかと頭を上げて義父を見ると、醜悪な顔がそこにあった。

「土下座したくらいで許されると思ってんのか? お前弟躾けるんだよな。だったら俺の目の前でやってみろよ」
「そんな……躾けるなんて」
「なんだ、やり方が分かんねえのか? こういうガキは少し痛い目見せてやればすぐに大人しくなるんだよ」
 
陽太を殴れとでも言いたいのだろうか。ニヤニヤと笑う義父に、俺は吐き気を催した。

「陽太はもう十分殴られたはずです。だからこれ以上は……」
「殴る? ハハ、何勘違いしてんだよ。お前弟のことが好きなんだろ? だったらそれなりのやり方ってもんがあるじゃねえか」
「……説教なら後でちゃんとしますから」
「そうじゃねえよ馬鹿。犯すんだよ、お前の弟を。そうすりゃもうちょっと聞き分けのいいガキになるだろうからな」
 
義父の言葉は、鈍器で殴られた衝撃のように俺の頭に響いた。いくら何でもあんまりな命令に、俺もさすがにためらってしまう。
 
陽太もあまりのことに唖然として、俺の影に隠れながら、不安そうに俺の服の裾をギュッと握っていた。いきなり犯すだのなんだのと言われて、不安にならない方がおかしい。

「そんなことできません」
「じゃあ出て行けよ。ガキだけで生きていけるわけねえだろうけどな。野垂れ死ぬんだったら俺に迷惑かけないように、山ん中とか人に見つかんねえ場所にしろよ」
 
冷たく突き放す義父の同情を引こうと、俺はまた土下座をして、必死になって許して欲しいと訴えた。しかし今度ばかりは義父も考えを変えることはなく、俺に弟をレイプさせようと強要してくる。
 
大事な陽太を傷つけることはできない。でも、傷つけなければ俺も陽太も生きていけない。俺は悩みに悩んで、陽太と向かい合った。

「陽太、少しつらいかもしれないけど我慢してくれ」
「は? な、何言ってるんだよ? あんな奴の言うこと聞くのかよ!」
「ここを追い出されたら俺たちは死ぬんだ。だから、仕方ないんだよ」
「嫌だ! こんなのやだ! 兄貴なんか嫌いだ!」
 
わめく陽太を抱き寄せて、いくら暴れても離れないよう、小さな体を強く抱き締めた。ずっと抱き締めていると、陽太は暴れるのをやめて、代わりに子供のように泣き出した。

いつも強がってばかりの陽太が、こんなに泣きじゃくる姿を見せるのはいつ以来だろう。これから何よりもつらい思いをするのだから、せめて今くらいは好きにさせてやろうと、俺は何も言わず陽太を胸に抱き、その背中を優しく撫でていた。

「いつまで待たせんだ。さっさとヤれよ」
 
義父の無情な命令を受け、俺は胸に顔をうずめる陽太の頭を上げさせた。赤く泣き腫らした目が俺をまっすぐに見つめ、いまだ俺に救いを求めるよう、無言のまますがって来る。
 
俺はその頬にそっと手を当て、わなわなと震える口へ唇を寄せた。陽太の唇は柔らかく、みずみずしい。想像よりも陽太の抵抗は少なく、むしろ俺にすべてを委ねたかのように、大人しく俺を受け入れていた。
 
俺は何度かキスをして、陽太の服へ手をかけた。制服のシャツのボタンを一つずつ外し、Tシャツの下から手を入れると、陽太の体がビクリと震える。腹やわき腹を撫でていると、見た目よりも華奢だなと思った。

「あ、兄貴、やっぱりやめようよ」
「ごめん、すぐに終わらせるから」
 
怯える陽太をなだめながら上半身の服を脱がせ、俺も同じように制服のシャツとその下のTシャツを脱いだ。

今度は下を脱がせようと、俺は陽太のベルトとズボンへ手をかける。ベルトを外し、ズボンを下ろすと、紺色のトランクスが現れた。トランクスへも手をかけると、それまでされるがままだった陽太が急に俺の手をつかんで、泣きながら俺へ抵抗してきた。

「やだ、やっぱりできない!」
「陽太、俺だってこんなことしたくないけど、でも……」
「嫌だ、こんなことしたくない。絶対にやだ」
 
わがままを言う子供のように拒絶する陽太へ苛立ちを覚えたのか、ずっと俺たちの様子を見ていた義父が口を挟んできた。

「いつまでもたもたしてんだよ。早くしねえと俺がヤっちまうぞ」
「待ってください! すぐにしますから」
 
俺は陽太と向かい合うと、一言謝りながら、トランクスを脱がせた。薄く毛の生えたそこがあらわになり、陽太は恥ずかしそうにそこを手で隠す。俺はその姿に、いけないと分かっていても、思わずムラムラとした気持ちを抱いてしまった。

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あきゅろす。
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