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短編

ガクガクと腰を揺すられながら、籐史は涎を流している。

体中に精液をこびりつかせ、肉棒を浅ましく勃たせているさまは、まるで誘っているようだ。

「やっ……ああ! うぅ、も、限界だ……い、あああ! や、やだぁ!」

決して素直に受け入れようとしなかった籐史も、これで十人目になる男の相手をする頃には、すっかり従順になっていた。

目は前のような鋭い光はなく、ぼんやりといていて、自分を犯している相手を見つめるばかり。

口から漏れるのは罵倒ではなく、快感にむせぶ声。

十人目の男はもう限界が近いのか、さらに激しく腰を打ちつけては興奮に鼻息を荒くしている。

西宮はその様子を、離れたところから楽しそうに見ていた。

「いい気味だな。そうやっていっつもイき顔晒してりゃあいいんだよ」

誰に聞かせるでもない独り言を漏らし、西宮は嬉しそうに顔を歪ませる。

一匹狼を気取って強さを誇示していた籐史は、今や男たちの慰み者としてその欲望を一身に受けているのだ。

「もう、出さないで! イっ、イきたく、ない……いや! ダメ、そんな、ムリだ! こんなの、っあああ!」

どうやら籐史はまた中に出されたようで、男に突き上げられた衝撃で自分も射精してしまった。

男は籐史から引き抜くと、しばらく籐史の肉棒を弄って遊んでいたが、それにも飽きたのか西宮に一言挨拶すると、そそくさと去って行った。





「えーっと全部で千円ね。もうちょい値段上げるか、人数呼べば良かったなぁ」
「四人で分けると一人二百五十円か……」
「ジュース代くらいにはなるだろ」

男たちは集まった百円硬貨を前に、ぶつぶつと相談事をしている。

しかし西宮はそれに加わらず、ぐったりとうなだれている籐史を見下ろしていた。

穴からは誰のものとも知れない精液をあふれさせ、顔はようやく辱めが終わったことに対する安堵と、先程の射精の余韻に浸り緩んでいる。

西宮は籐史の髪を掴んで、顔を上げさせた。上気した顔に、怯えた表情を浮かべる籐史は、なんともそそるものがあった。

一瞬悪い気を呼び起こされそうになった西宮だが、ハッとしてその考えを振り払う。

「ずいぶんエロい顔するようになったじゃねえか。その調子でまたよろしく頼むぜ」

驚く籐史だったが、すぐにあきらめたような顔をして、こくりとうなずいた。

今までの痴態を全て動画に撮られているため、逆らいようがなかったのだ。

西宮はその返事に気を良くし鼻歌を歌いながら、金のことで話し合いを続ける男たちの輪に加わった。

次はもっと大勢の相手をさせようか、西宮たちは下品な笑いを浮かべながら、不安げな表情の籐史を見ていた。

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あきゅろす。
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