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短編

イトイは肉棒を抜かぬまま、ぐったりとして力の抜けた体をミカミに預けた。

いまだ苦しそうな顔をしているミカミは、自分の胸を涙で濡らすイトイをなんとか退かそうとする。

「は、早く抜け! いつまでそうしてるんだ……くっ! お、俺のが、お前の腹で擦れて、へ、ヘンになりそうだ」

俺の、というのがミカミの陰茎だと気づいたイトイは、慌てて体を起こしミカミの隣に寝転んだ。

ミカミは重い体を起こし、イトイをうつ伏せにさせると尻を高く上げさせ、ヌルヌルとした肉棒をその尻にあてがった。

両手でイトイの腰を掴み、グッと力を入れてメリメリと肉棒を押し込んでいく。

イトイはその質量に悲鳴に似た声を上げ、顔を枕に押しつけた。

「いっ、ひ、ひぐっ! きつい、あああ! やだっ、ムリっ、し、死んじゃう!」 
「落ち着け、このくらいで根を上げるな……うっ、熱い、お前の中が、締めつけてくる」

ミカミはそう言って少し苦しそうにしたが、それでもどこか恍惚とした表情をしていた。

腰を振る度に悩ましげな吐息を漏らし、イトイの尻を撫で回す。

「ああっ! ダメ、やだ、ホントに……っひ! うぐっ、抜いて、ミカミさん!」
「無理だ。少しくらい、我慢しろ」

泣きながら懇願するイトイに冷たく言い放つミカミも、すでに余裕はなくひたすらイトイを突き上げていた。

その速さは次第に増していき、腰を掴む手にも力が入ってくる。

「もう、駄目だ! イトイ、中に出すから、っあ、くっ……すまない」

ミカミは一際大きくイトイを突き上げると、中に精液を放出し果てた。

余韻に浸るように優しく突くと、イトイは涙声でそれを制止する。

「い、いやっ! ミカミ、さん、うぅ……動かさないで、ひぐっ、中が……中にいっぱい、入ってくる」

その言葉にハッとしたミカミは、慌ててイトイから肉棒を引き抜き、気遣わしげに顔を近づけた。

イトイは枕がぐっしょりと濡れるほど泣いていて、目元は赤く泣き腫らしていた。

ミカミはそれを仰向けにさせると、黒く柔らかい髪を優しく撫で、しゃくりあげるイトイを落ち着かせようとした。

「ほら、そんな泣かなくていいだろ。深呼吸しろ、そうだ、ゆっくりと……」

イトイは言われるまま深く息をつき、呼吸を整えていった。

だいぶ落ち着くと、イトイはミカミの頭に手を回し、熱っぽい眼差しで引き寄せた。

徐々に近づいてくるミカミを、淡い褐色の目で誘惑するように見つめ、イトイは唇を重ね合わせる。

柔らかい唇の感触にミカミは一瞬体をこわばらせるが、すぐにそれを貪るように求め、イトイの口に舌をねじ込もうとした。

イトイもそれを拒まず、むしろ自分から舌を絡み合わせる。

二人は再びもつれ合い、淫らに絡み合った。しかし最初のような理性は最早どこにもなく、ただ本能のままにお互いを求め合う。

異様な興奮に包まれたミカミとイトイは、再び自分の欲望がムラムラと湧き起ってくると、互いが互いに相手を犯し、浅ましく快楽を欲していった。

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あきゅろす。
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