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短編
6
傭兵が捕らえられてからまだ四日しかたっていなかったが、もうすでに傭兵の精神も肉体も限界に近づいていた。

大尉の鞭打ちを受けてから背中が酷く痛み、まともに横になって眠ることもできない。
 
それでも大尉は傭兵を追い詰めようと、今日も様々な責め苦を傭兵に与えていく。





包帯がぐるぐる巻きの傭兵の背中を、大尉はわざと手の平で強く叩いて、痛みに脂汗を流す傭兵の姿を楽しんでいる。

もう鞭打ちの傷は二日前のものだというのに、いまだ痛みは引かず傭兵を苦しませていた。

今いるここは結構な広さの部屋だ。

しかし体格のいい男たちがひしめき合っているせいで狭苦しく感じられる。

目の前の男たちは互いに冗談を言い合い、大尉の横でつらそうな顔をして立っている傭兵のことを物珍しそうに見ては、ひそひそと話していた。

「よし、全員静かにしろ!」
 
大尉が男たちに向かって大声を上げると、途端にその場は水を打ったように静まり返った。

「こいつが誰か分かる者はいるか? こいつは以前まで俺たちの仲間だった。俺にとっても、大事な友達と言っても過言じゃない男だった。だがこいつは俺たちを裏切り敵に加担した!」
 
大尉の言葉を聞いた男たちは波のさざめきのようにざわつき始め、次第に罵詈雑言を傭兵に向け浴びせかけるようなった。
 
大尉はそれを制止しながら、声高々に話を続ける。

「今日はこいつに償いをさせる! 少しはこちらのためにも役に立ってもらおうじゃないか。皆好きなだけこいつを犯せ! たとえ昔の上官だとしても、今は関係ない!」
 
そう言うと大尉は傭兵の背中を強く押し、疲労でふらつく傭兵を男たちの輪の中へと送り込んだ。
 
何もないのにつまずき倒れた傭兵はふと顔を上げると、様々な顔が自分を覗き込んでいるのに気がついた。

嘲笑を浮かべる者、怒りで目元をきつくする者、戸惑いを隠せない者。
 
その異様な光景に身じろぎすらできずにいると、四方八方から手が伸びてきて、傭兵の体を引っつかみ無理矢理起き上がらせた。

そして傭兵が身に着けていた衣服を剥ぎ取り、傷だらけの肌を晒していく。

「まずケツをほぐさなきゃ中には入れられねえよ」
 
いつぞやの赤毛の男が嫌な笑みを浮かべながらそう言う。

抵抗すれば何をされるか分からない状況で、傭兵は膝立ちになると自分の後孔に指を挿入し、渋々男たちの前で穴をほぐし始めた。
 
浅く呼吸を繰り返しながら、顔を赤らめ悩ましげに眉を寄せる傭兵の姿を男たちは食い入るように見つめる。

人前でこんな行為を強制され、傭兵は羞恥に身を焼かれるような思いだった。
 
しかしそんな傭兵の意思に反して、体は浅ましく熱を持ち始め、萎えていた肉棒も次第に硬さを持ち始める。

「もうヤってもいいよな?」
 
誰かが一言そうつぶやくと、砂糖に集まる蟻のように、火照る傭兵の体に男たちが群がった。

一番早く傭兵の体に触れた男が、ほぐし切れていない後孔に自分の勃起したモノを押し当て、「俺が一番乗りだ!」と叫びながら無理矢理中に押し込んでいく。
 
乗り遅れたものは口や手など、空いている部分に自身を握らせたが、それでもあぶれてしまった者は大勢いた。

「んんっ、うっ、ううっ! ゲホッ、おえぇっ!」
「おいおい少尉さん、こんなとこで吐くんじゃないぞ」
 
いきなり喉奥に肉棒を突っ込まれ傭兵は反射的に吐きそうになるも、口いっぱいに頬張った肉棒に押し止められ苦しそうにうめいた。

「なあ、こいつのこと少尉って呼ぶと大尉が怒るぜ」
「じゃあなんて呼べばいいんだよ?」
「雌犬とかでいいんじゃないか」
 
傭兵を嬲る男たちはくだらない冗談で笑い合い、性欲を処理するために彼を酷使した。

ある者が傭兵で射精を果たすと、そこへまた別の者がやって来る。
 
流れ作業のようなその行為に、休むことすら許されない傭兵は、自分の意識が薄らいでいくのをどこか他人事のように思っていた。

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あきゅろす。
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