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短編

「ひっ、あっ、ああ! イヤ、まだイったばっかりなのに! んああっ、ダメ、きつい!」

バイブに尻を犯される要は、過剰に与えられる快感につらそうな表情で耐えていた。

しかし低い唸り声を上げるそれは、決して責めることをやめようとはしない。

一人悶える要は、その様子を男にじっくり観察されることで、さらに羞恥心をつのらせた。

「バイブしっかり咥えこんでるね。要君はやっぱりエッチな子なんだな。何度でもイっていいからね」
「や、やああ! ごめんなさい、言うこと聞くから! ああっ、なんでもするから、た、助けて……!」
「なんでもするの? だったらこのまま気絶するまで何回もイってくれるかな?」

男は意地の悪そうな笑みを浮かべ、要に無理難題を押しつけると部屋を後にした。

残された要はバイブを引き抜くことも出来ず、固く手を握っては幾度となく訪れる絶頂に身を晒した。

そして五回目の絶頂を迎えたあたりで、ついに意識を失ってしまった。だがそれでもバイブは要を犯し、気絶してなおもその体に快楽を刻んでいた。





部屋に戻った男は要が気絶したのを確認すると、すっかり緩んでしまった穴からバイブを引き抜いた。

ようやく責めから解放された要は、もうすでにスヤスヤと寝息を立て始めている。

萎えた肉棒の周りは何度も射精したせいで、ベタベタとした精液が肌に張りついていた。

「そういえば、ご褒美あげるって約束してたな……うーん、首輪がいいか、新しい玩具がいいか」

男は要の唇を指でなぞりながら、顎に手を当てしばらく考え込んでいた。

しかし結論は出ず、要の体を綺麗にしてやると、酒でも飲みながら考えようということになった。

台所へ行ってグラスと氷を出し、酒の置いてある棚の中を探る。

ところが棚の中を見てみると、酒の瓶は一つしかなくおまけにろくに飲める程の量も入っていなかった。

「しょうがない、今から買いに行くか」

重たい腰を上げ男は椅子から立ち上がると、近くの店へ酒を買いに行くため家を後にした。





暗い夜道を一人歩く男は、誰ともすれ違うことなく店の近くまで来ていた。もう夜遅いので、こんな時間に出歩く人間はあまりいないのだろう。

男の目の前には赤信号と交差点が現れ、その向こうには屋内から漏れる光に蛾を群がらせた、目当ての店がある。

車の流れはほぼないに等しいが、男は用心するに越したことはないと、信号が青になるまで口笛を吹いて待っていた。

ふと目の前にある電柱に目を移すと、そこには男の目を引く一枚の張り紙があった。

『唯井要君(14歳)を探しています。見かけた方はこちらの連絡先まで……』

雨風に晒されやや色あせ気味のその張り紙には、学ランを着て見る者に無邪気に笑いかける要の写真が載せられていた。

「いい写真だな、要君も俺にこんな風に笑ってくれればいいんだけど」

男は張り紙を見ながら、苦笑交じりにつぶやいた。

そして信号が青になったのを確認すると、足取り軽く交差点を渡り店の前へと歩いていく。

「そうだ、今度いいカメラでも買って、要君の写真を撮ってあげよう。きっと喜ぶだろうな」
 
名案だと言って、男はニコニコ笑っていた。

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