[携帯モード] [URL送信]

シリーズ
6
硬いものが後孔に押し当てられ、異物の入ってくる感触がじわじわと広がってきた。

先ほどまで散々指で弄られていたせいもあって、雪間の後孔は簡単に鐘辻の陰茎を受け入れてしまう。

最初こそ優しく中を突いていた鐘辻だが、雪間がすっかり慣れたことを確認すると、がっしりと雪間の腰をつかみ激しく突き上げ始めた。

「あっ、あがっ……ひっ! そんな、激しくしたら、ああっ、やめてくれぇ!」
 
ベッドに顔をうずめくぐもった声を出す雪間に、鐘辻は劣情を煽られる。

もっと奥を突こうと鐘辻は雪間の縛られた腕と髪をつかみ、無理矢理雪間の上体を起こさせた。

「秋のチンポまた勃ってる。そんなに俺のが気に入ったのか? ハハハ」
 
突くたびに肉が鐘辻の陰茎に絡みつくようで、鐘辻は余裕のない吐息を漏らす。

しかし雪間の方はもっとひっ迫していた。鐘辻の陰茎が何度も前立腺を刺激するせいで、意識が飛びそうになるほどの快感がその身に押し寄せていたのだ。

「あっ、やめっ……中に、出すな、馬鹿……ひぅっ、んああ!」
 
熱い精を腹に注がれ、同時に雪間も果ててしまう。陰茎からあふれる精液がシーツを汚し、鐘辻の手がその陰茎を優しく握った。

「ドクドクいってるぜ、秋のチンポ。あんまり気持ちいいからたくさん出ちまった」
「こ、こんなことして、なんになる……! いくらヤられようと俺はお前なんかになびかないからな!」
「じゃあなびくまで犯してやる。精々頑張ってくれよ、秋」
 
鐘辻は雪間をうつ伏せに押し倒し、抜かぬまま再びピストンを開始した。




あれから二時間がたった。

涙と涎で雪間の顔はぐっしょりと濡れ、腹は鐘辻の精液で満たされている。幾度となく突かれた後孔は赤く腫れていた。

鐘辻はそんなすっかり意識を失いかけている雪間を寝かせ、精液のあふれる後孔に指を挿入し弄んだ。

「ああ、ひっぐ……中がグチョグチョして……あっ、あっ、あっ!」
「ちょっと無理させ過ぎたか? ハハハ、腕もずっと縛ってたから痺れたよな。そこでゆっくりしてろ」
 
縄を解いた雪間の腕は赤い痕が蛇のように巻きついている。鐘辻はそれを優しく撫でてやり、ベッドから降りるとさっきまで緩んでいた表情をきつくした。

目線の先には隣の部屋へと続く扉があり、その向こうには最初に気絶させた古座がいるのだ。耳をすませば古座の嬌声が、かすかに聞こえてくるようだった。




鐘辻の見下ろす先には古座がいる。しかしただいるだけではなかった。

下半身を晒したまま後ろ手に拘束されているのはもちろんのこと、足も大きく開いた態勢で折り曲げるように縛られ、卑猥に動くバイブに後孔を犯されているのだ。

「笑える格好だな。あーあー、こんなに出して股をベトベトにしやがって。だらしねえ奴だ、恥ずかしくないのか?」
 
嘲笑を一身に浴びる古座だが、いつもの罵詈雑言は口に押し込まれた布とそれに封をするガムテープにより出てくることはなかった。

[*前へ][次へ#]

7/9ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!