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シリーズ
6
いつもなら有無を言わさず犯してくるはずなのに。俺は一種の薄気味悪さを感じながら戸惑った。

「君……なんで手を出してこないんだい? せっかく誘ってあげているのに」
 
恥ずかしそうに口を尖らせるシュヴァルツに、俺の頭の中はますます混迷を極めた。

誘うだって? なんで俺を誘う必要があるんだ。そんなことしなくたっていつものように襲えばいいのに。

その疑問が俺の口をついて出て、せっかく上々だったシュヴァルツの機嫌を悪くさせる。

「私はね、今日の君の働きをねぎらおうとこうやって体を差し出しているんだよ。それともいつもみたいに強引にされるのがお好みかな?」
「ま、待てよ! それじゃあ俺があんたを好きにしていいって言うのかよ?」
「ああ、君のしたいようにしてごらん」
 
シュヴァルツが視線で俺を誘導している。だから俺は誘導されるまま、シュヴァルツに覆いかぶさった。

「後悔しても知らねえからな」
 
首筋に吸いつくと鬱血した赤い痕が残り、白い肌によく映えていた。俺はシュヴァルツの肌にいくつも痕を残し、さっき着たばかりの寝間着に手をかける。
 
すべて脱がせて現れた裸体を見ていると、いつもは俺が今のシュヴァルツの立場なのだとつくづく感じさせられた。

確かにこれは、脱がされる方はかなり恥ずかしいが、脱がせる方としてはかなり楽しい。いつもシュヴァルツが飽きもせずに俺を辱めている理由が分かった気がした。

「どうする気なんだい、アーテル?」
 
顔を赤らめ腕で口元を隠すシュヴァルツを見ていると、俺の中でつい悪い気持ちが沸き起こる。

不安を煽るように何も言わずにイタズラっぽく笑いかけ、シュヴァルツの一物に口をつけると、わざと大きな音が聞こえるようしゃぶってやった。
 
ジュポッジュポッと卑猥な音が地下室中に響き渡る。効果のほどは絶大で、シュヴァルツは珍しく俺に懇願した。

「アーテル、せめてもっと音を小さくできないかい? こんなに音をたてる必要もないだろうに」
「俺のしたいようにしろって言ったのはそっちだろ」
 
俺はシュヴァルツの言ったことを引き合いに出し、自分の行いを正当化した。さすがにシュヴァルツも自分から言い出した手前、これ以上文句も言えないようだ。
 
そういうわけで俺は音を立てながらしゃぶっていたのだが、いつも俺を好きなようにしていた一物が、今度は俺に好きなようにされていると思うとなんだか感慨深いような気がしてきた。

亀頭をグリグリと舌で刺激すると、今まで聞いたことのないような情けないシュヴァルツの声が上がる。

つい嬉しくなった俺は、亀頭を手のひらで転がすように刺激してやりながら、横から一物に舌を這わせた。

「うっ、君、ずいぶん上手くなったじゃないか……んっ、あぁ」
 
必死で余裕そうに振る舞っても無駄というもの。俺がちょっと裏筋を舐めてやれば、すぐにその態度は崩れ去ってしまう。大きな穴の開いたボートから、グラスで水を汲み出すくらい無駄なことだ。

「……っ! アーテル、君は、い、いつもこれくらい、積極的ならいいのに」
「じゃあ毎回俺に好き勝手されることになるぜ」
 
シュヴァルツの一物はずいぶん敏感になっているようで、もう限界が近いようだ。ちょっと過敏な部分に触ると、それだけで体が痙攣しビクビク震える脚を押さえるハメになる。

あんまり焦らしてやるのも可哀想に思えてきたので、俺はさっさとイかせてやることにした。

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あきゅろす。
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