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シリーズ

シュヴァルツもそれが分かっているのか、俺が締めつけると吐息を漏らしニコッと笑った。

「そんなに私の種が欲しいのかい? なら遠慮せずに受け取ってくれ」
「いやっ、出すな! 中だけは、出すんじゃねえ……!」

形だけでも拒否しようとしたが、俺のしている仕草は完全に奴を誘っているのだろう。

腰をしっかりと掴むと、今までの比にならないくらいの激しさで腰を打ちつけ、俺の中に温かいものを放った。

「はぁ……うっ、中、出されて……クソ、化け物が」
「化け物? はは、面白いね。君も私と同じ化け物じゃないか」

シュヴァルツは一物を引き抜くと、汗で額に張りついた俺の髪を弄りつつ、嫌味な笑いを浮かべた。

そうだ、よく考えたら俺もこいつと同じ吸血鬼になったんだ。

「気分はどうだい? 君も今日から私と同じ吸血鬼だ。もう人間には戻れないんだよ」
「だったらてめえ、責任取れよ。俺をこんな体にしたんだからな」

しばしの間があり、シュヴァルツは意外そうな顔をして、俺の顔をまじまじと見つめてきた。

なんだか心なしかその顔は残念そうで、先程の熱はどこへやら、冷めた態度で俺に駄目出しをしてきた。

「普通自分が吸血鬼になった、もっと葛藤があるものじゃないかい? ずいぶんあっさりしているんだね」
「面倒くせえ野郎だな、俺がどう思おうと勝手だろうが」

どうせ自分が吸血鬼になったところで、本質は変わらないのだから俺はどうでもよかった。

日中外に出られないのは多少不便だが、仕事柄夜中に活動することは多かったし、殺しにも慣れている。

さすがに血を飲むのは抵抗があるが、そんなものすぐ慣れるだろう。

「もっと嘆き悲しむのを期待していたんだけど……」
「悪趣味な奴め。ったく、なんでよりによってこんな奴に」

俺がボヤキながら起き上がろうとすると、シュヴァルツは腕を引っ掴んで膝の上に乗せてきた。

あやされる子供みたいなこの体勢はかなり恥ずかしく、互いに向き合うように座っているので、嫌でもシュヴァルツの顔が目に入る。

「媚薬がまた効いてきたみたいだ。まだもつかい、アーテル?」
「待て! なんだそのアーテルって、まさか俺のことか!?」

俺のケツを鷲掴みにして、勃起した自分の一物を挿入してくる奴の顔は、またギラつき始めていた。

「くぅっ、うああ! てめっ、何回ヤるつもりだ! クソ、それに、アーテルって……」
「君の新しい名前さ。人間の頃の名前なんて、捨ててしまった方がいい」

勝手なことを言う奴だとも思ったが、シュヴァルツの言っていることは確かに理にかなっているような気がする。

過去に執着するとろくなことがないのは、俺も日頃からよく学んでいた。

「……っあ、中、熱っ! 無理だ、二回目なんて!」

俺は突き上げられる快感に、歯を食いしばってどうにか耐えようと意味のない抵抗をして見せた。

さっきよりも奴が近いところにいるせいで、媚薬の香りを思い切り吸い込み、むせ返りそうな匂いが俺の頭に染み込んでくる。

その媚薬のせいなのか、慣らされたせいなのかは知らないが、結局俺は何度も犯され、仕舞いには奴にしがみついて自ら腰を振っていた。

本当に嫌悪感しか湧かないが、決壊した川みたいにあふれてくる性欲は、俺なんかではどうにかなるものではなかった。

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