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シリーズ
5
ようやく頬を引っ張るのをやめた高鍋は、古座のTシャツの中に手を潜り込ませ軽く撫でるように這い回らせた。

虫でも這っているかのような微妙な刺激に古座は悩まし気に眉を寄せ、もどかしそうに体をくねらせる。

「なんで、俺の体……! 馬鹿、放せ……ち、乳首なんか弄って楽しいかよ!」
「お薬入りのオレンジ百パーセントジュースは気に入ったかな? ハハ、こんなに乳首を硬くさせて、よっぽど気に入ったようだね」
 
硬くなった乳首を指でつまんで愛撫しながら、高鍋は古座の耳を甘噛みした。

薬のせいで昂る体はたったそれだけの刺激でありえないほどの快感を生み出し、古座の意識を快楽漬けにしていく。

「あっ、ああっ、ふざけんな、認めねえぞ、俺は……んあっ! あっ、はぁ、て、てめえなんかに、ケツ貸すなんて!」
「認める認めないは君の勝手だが、正直時間の無駄にしかならないと思うね」
 
蛇のように高鍋の舌は体を這い回り、口の中へと割り込んでくる。

古座は侵入してくる舌を忌々しく思い、噛み切らんとばかりに口へ力を入れようとするが、どうにも力が入らず半開きで甘い声を出すばかりだった。
 
無抵抗の古座を好きに弄ぶ高鍋は心ゆくまで口内を貪って堪能すると、それにも飽きたのか再び胸の突起に指を沿わせた。

敏感な乳首は優しく触るだけで途方もない快感を与え、強くつまむと強烈な刺激が襲ってくる。それを交互にしてくるものだから、古座は予測できない快楽に翻弄された。

「やっ、ああっ! マジで、やめ、ひっ……! それ以上、乳首、触んなぁ!」
「おっぱいをコリコリされるのがよっぽど気に入ったと見えるね。チンポもこんなに勃たせて」
 
高鍋が目を向ける先には、ズボンの上からでもはっきりと勃起しているのが分かる、古座の股間があった。

高鍋の視線の先に気づいた古座は、心底嫌そうな顔をして必死に頭を横に振ったが、当然高鍋がそんなことを今さら気にするはずもない。
 
伸ばされた手はジーンズのジッパーを下してボタンをはずし、壊れ物でも触るかのように下着の上から陰茎をそっと撫でる。

「はぅっ! だ、誰のモンに触ってやがる! それ以上、ばい菌だらけの汚い手で触んな!」
「ずいぶん強がるじゃないか。じゃあ、その口がいつまで利けるか試してみようか」
 
ニコリと意地悪な笑みを浮かべた高鍋は、下着から取り出した陰茎を握り込み、激しくシゴき始めた。

しかもそれだけではない。口と空いている方の手を使って、古座の乳首にも刺激を与え、二重の責め苦で古座の精神を淫らな色に染め上げていくのだ。
 
古座は最初こそ苦しそうに顔を歪めていたが、しばらくすると快楽に流されだらしのない顔を晒し、開いた口から涎を流していた。

「あっ、ひゃっ、だ、ダメ……! 乳首もチンポも、それ以上ダメ……んあっ、だから、ダメだっつってるだろ!」
 
古座の頭の中では、味わったことのない快楽に対する期待と、膨大すぎる快感に頭がどうにかなってしまいそうな恐怖、それと高鍋に対する怒りが拮抗していた。

そして今のところは、怒りの方がわずかに押し勝っているようだった。

「やめろ、チンポが……! もお、おかしくなりそう、だからっ、うっ、ああ! できない! これ以上できない!」
「できないだって? 古座君は俺にチンポシゴかれて気持ちよさそうにしているだけだろう」
「うるせえ! てめっ、それ以上しゃべったら、絶対に殺……っあああ!」
 
威勢よく罵声を浴びせる古座だったが、情けない声を出したかと思うと高鍋の手の中で果てた。

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あきゅろす。
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