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シリーズ
6
口の中に生臭さと塩っぱさが広がる。仁王立ちの男の前でひざまずき、古座は顔をしかめながら必死になって半勃ちの陰茎にしゃぶりついていた。
 
悔しさと不快さで頭の中はぐちゃぐちゃだ。そんな中なんとか冷静さをたもつ頭で絞り出した、「できるだけ早く男を射精させ、この苦痛を短時間のものにする」という苦肉の策もなかなか思い通りにはいかなかった。

「下手くそだな。そんなんじゃいつまでたっても出ねえぞ。それとも俺のチンポがうまくてずっとしゃぶってたいのか?」
 
いつまでたっても男は余裕を崩さない。
 
邪魔するように男の手が髪をかき分け頭を撫でてくる。払い除けたくても古座の手は後ろで縛られたままなのでなす術がない。
 
もどかしさにやきもきしていると、追い討ちをかけるように周囲で見物していた男たちが野次を飛ばしてきた。

「見ろよあの顔、必死にチンポ咥えて馬鹿みてえだな」
「うわマジでしゃぶってるよ。ありえねー、恥ずかしくねえのかな」
「チンポの味はどうですかー? おいしいですかー? ギャハハハッ!」
 
嘲りと蔑みが古座の自尊心を踏みにじり、怒りのあまり目頭が熱くなるのを感じた。

「これじゃ全然イけねえな。しょうがねえ、手伝ってやるよ」
 
頭を撫でていた手に力が入り、古座の後頭部を男が力一杯押した。喉の奥まで陰茎が突き立てられ、気道を塞がれるような苦しみに、古座は声にならない声を上げた。

「うぶっ、おぶぇっ! んっ、んぐぅっ! んんうっ!」
「おぉ、すげえ気持ちいい。お前の喉、マンコくらい気持ちいいな」
 
男は古座のことなど気にも留めず腰を振った。嫌々と頭を振って後ろにのけぞろうとしても、頭をがっしりとつかんだ男の手がそれを許さない。
 
口の中に酸っぱさと男の味が広がって、段々と男の腰の振りも早くなってきた。

「あー、やべえ……もう出る!」
 
一際奥まで陰茎が突き立てられ、口の中に不快な臭いと粘ついた感触が一気に広がった。精液が口いっぱいにあふれる。

「ふぅ、出した出した。それ吐かずにちゃんと飲めよ」
 
口から陰茎が引き抜かれると、古座は今にも吐き出しそうなのを必死に我慢して、唾液と混じりあった精液を飲み下した。後味は最悪で、喉に貼りついた粘つく感触はなかなか取れない。
 
目に涙をためながらえずく古座を、周囲で見物していた男たちはゲラゲラ笑いながら見下ろしていた。

「すげー嫌そうな顔! お前の精液ってゲロ吐きそうなくらいまずいんじゃねえの?」
「は? そんなわけねえだろ! このガキが我慢できねえのが悪いんだよ……おらぁっ!」
 
古座にしゃぶらせていた男は苛立ちまぎれに古座の腹へ蹴りを入れた。無防備な腹につま先がめり込み、古座は体をくの字に曲げながら崩れ落ちる。
 
痛みに喘ぎ、込み上げてくる吐瀉物を必死に押し留め、古座はなんとか体を起こした。すると、目の前に先ほどとは別の男がいつの間にか立っていた。ベルトを外し、ズボンのジッパーを下げている。
 
さっきまで男とのセックスに嫌悪感を持っていた様子だったが、すっかりその気になったようで、少し硬くなり始めた陰茎を古座の目の前に差し出してきた。

「今度は俺のもしゃぶれよ」
「ああ? お前男とはヤらねえんじゃなかったのか?」
「こいつがしゃぶってるの見てたらなんかムラムラしてきちゃってさ。お前らもそうだろ?」
 
残りの二人も同意するようにうなずき、古座を取り囲む。
 
たった一人相手すればいいと思っていた古座は顔を引きつらせ、取り囲む男たちの顔を見比べた。皆一様に卑しい笑みを浮かべ、嘲笑っている。

「ま、待てって。別に俺のフェラなんか全然気持ち良くないし! 歯も当たるからやめといた方がいいって!」
「下手な嘘つくな。気持ち良くなかったらあいつお前の口に出してねえだろ」
「違っ、本当なんだって!」
「はいはい、しゃべってる暇あったらチンポにキスしてろ」
 
髪をくしゃっとつかまれて、無理矢理顔を引き寄せられる。勃起しかけの陰茎に二度ほど口づけをさせられると、さっきと同じように乱暴に口の中へ陰茎を押し込まれた。
 
今度の男は輪をかけてガサツな性格をしているようで、古座の髪をつかんだまま全力で腰を振っていた。

「すげ、喉めっちゃ締まる。アハハッ、顔ぶっさいくになってんな!」
「さっさと出せよ。後つっかえてるんだから」
「見てるだけってのも暇だな……そうだ、素股くらいならできるかも。おい、一旦ガキの体勢変えるから止まれよ」
 
口を犯していた男は不服そうにしながらも、一時古座の口から陰茎を引き抜いた。

息苦しさから解放され大きく肩で息をする古座を、男たちはズボンを脱がせ、四つん這いのような体勢にさせた。普通なら両手両足で体を支えるところだが、今の古座は両手を背中で縛られているのでかなり過酷な状況だ。
 
すると、背後に立った男が古座の縛られた両手を握って引っ張る。これで多少楽にはなったが、次の瞬間にはさっきの続きをしようと口に陰茎を突っ込まれたり、閉じていた太ももの間に硬くてヌメついたモノが入ってきたりしてそれどころではなくなった。
 
少し太ももの力を緩めれば、ちゃんとやれと尻を叩かれ、素股している男と下着越しに陰茎が擦れ合いムズムズともどかしい刺激に苛まれる。

「そいつの素股どんな感じ? 気持ちいい?」
「結構いけるかも。チンポと擦れるけどそれがいい感じに気持ちいい」
「嘘だろ? チンポ同士くっつけ合うとか気持ちわりいっての!」
「そんなこと言ったってお前もヤってみれば考え変わるぜ」
 
雑談混じりに素股の男は古座の太ももに挟まれながら果てた。ややあって口を犯していた男も、口内に大量の精液をぶちまける。
 
上も下も精液まみれにされ、古座は不愉快そうに顔を歪め、口の中の精液を飲み込んだ。

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