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シリーズ
2
「あいつと会ったのは本当にたまたまだったんだ。俺が仕事絡みのトラブルで襲われそうになった時、たまたま通りがかったあいつが助けてくれたんだ」
「へー、見かけによらず強いんすね、相方君」
「それで他に行くところもないって言うから、仕方なく俺の家に住まわせてやって、一緒に便利屋をやるようになった」
 
かなり内容を端折ったが、一通り説明を終えた雪間はこれで赤尾の気も済んだだろうと、パソコンの方に体を向き直ろうとする。が、赤尾の手に肩をつかまれ、それを阻まれてしまった。

「先輩がそういうこと俺に話してくれるなんて嬉しいっす。まっ、そういうことでちょっと休憩でも入れましょうよ」
 
赤尾は自分の椅子に深々と腰かけ、値踏みするかのような目で雪間のことを見つめた。舐め回すような視線に、雪間は背筋に冷たいものを感じた。

「今度は何をさせる気だ」
 
赤尾に何か言われる前に、雪間は先手を打った。

「そんなに嫌そうな顔しないでくださいよー。でも俺も疲れてるし、一発口で抜いてくれたら元気出るんすけどねー」
 
下種な要求に雪間は屈辱を感じながら、それでも無抵抗で赤尾の元へ行くと、いつかのようにその足元でひざまずいた。赤尾はズボンのジッパーを開き、中から萎えた陰茎を取り出す。

雪間は早く終わらせたいためさっそく陰茎を咥えようとするが、赤尾が待ったをかけてきた。

「いつも俺ばっかり気持ちよくなってるから、今日は先輩も自分のシゴきながらしゃぶって、一緒に気持ちよくなりましょーよ。ほら、早く下全部脱いでくださいよ」
 
赤尾に急かされ、雪間はベルトを外してスラックスや下着を脱いだ。ワイシャツは着たまま下半身だけを露出させ、情けなさばかりがつのっていく。
 
今にも逃げ出したい気持ちをグッとこらえ、赤尾の股間に顔をうずめた雪間は、まだ柔らかい陰茎を咥え、自分のモノも握って刺激し始めた。
 
赤尾の方はすぐに硬くなり、雪間の口いっぱいに膨張するが、雪間の陰茎は思うように硬くならない。

「あれ? いつもだったらすぐに勃起してるのに、今日は緊張してるんですか?」
 
なかなか勃たないことを揶揄され、雪間はフェラをしながらも目をつむって自分の股間に意識を集中させた。触っていると段々硬くなってくるが、それでも半勃ちくらいがせいぜいだ。

「何か駄目そうっすね。先輩はちょっと乱暴にされるくらいがいいかもしんないですね」
 
言うや否や雪間は後頭部を鷲づかみにされ、深々と陰茎を咥え込まされた。喉の奥を突かれる感覚はいくらやっても慣れず、思わず吐き気が込み上げてくる。
 
だが体は乱暴にされるほどよく反応し、こんなに苦しくて気持ち悪いのにさっきまで半分ほどだった勃起は完全になっていた。

「ハハ、こんなことされて勃起するとかマジでドMっすね。ほら、もっとシゴいてください」
 
頭を上下に動かしながら、同時に力強く握った陰茎をシゴく雪間は、塞がれた口の合間から吐息を漏らした。屈辱と同時に感じる快感に頭が真っ白になり、他のことは何も考えられなくなって、強制される行為に没頭する。
 
こんなことをしていると自分が変態にでもなったようで、雪間は興奮のためか陰茎からカウパーをあふれさせシゴいている手をベタベタに汚していた。

「教え込んだ甲斐もあって、だいぶんフェラも上手くなりましたね。舌づかいもこんなに上手くなっちゃって」
 
不意に頭を撫でていた手が離れ、頭上から携帯のカメラを起動する音がした。雪間は閉じていた目を薄く開き、視線を音のした方へ向ける。
 
赤尾は携帯をこちらに向け、ニヤニヤと笑っていた。シャッター音がいつまでもしないので、どうやら動画を撮っているようだった。

「先輩のハメ撮りも結構たまってきたんですよ。昔撮った分も残ってるから、うちのパソコンの容量もパンパンになってきちゃって」
 
フフッと馬鹿にしたような笑いが赤尾の口からこぼれる。

「だからそれ編集して、先輩のAVつくってあげますね。近いうちに鑑賞会でもしましょうか」
 
今まで散々取られてきたプレイの様子を、ただの脅迫の道具としてだけでなく、こうして羞恥を煽ることにも利用する赤尾の嫌らしさに、雪間は心の中で悪態をついた。だが怒りをあらわにすることなどできるはずもなく、落胆しながら気持ちを紛らわせるため意識を口と股間に向ける。
 
休まず手を動かしてきたため、もう少しでイってしまいそうだ。赤尾も同じなのか雪間の頭をつかむと激しく揺さぶっていた。
 
そろそろ出す、と赤尾は言いながらいつものように雪間の喉奥まで陰茎を突き立てた。

「う゛っ、ぐうっ、うぇっ……!」
 
赤尾が射精すると喉へ直接精液を注ぎ込まれ、雪間は苦しそうに顔を歪めながらそれを飲み込んでいった。同時にシゴいていた自分の陰茎からも精液をあふれさせ、手のひらでそれを受け止める。

「イったんですか? ちょっと見せてくださいよ。へー、先輩もいっぱい出しましたね」
 
雪間が手のひらを見せると、赤尾はそれをすべて舐め取れと命令してきた。抵抗はあったものの舌を出して精液を舐め、綺麗になった手のひらを見せると赤尾は満足そうにしていた。

「これで満足か」
「はい、元気出ましたよ! それじゃあ引き続きお仕事頑張ってください」
 
赤尾はそう言って自分のデスクに向き直り、パソコンを立ち上げるとロックを解除して自分の作業を始めた。雪間はそれを見届けて、脱ぎ捨てられたままの下着とスラックスを拾い上げ、気だるさの残る体を引きずった。

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あきゅろす。
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