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シリーズ
7
自らの出す甘い吐息に危機感を覚える古座は、必死に頭を振って抵抗するとともに、どうにか気を紛らわそうとしていた。だが最早与えられる刺激は無視できないほど大きなものになっている。
 
スキンヘッドの男はそんな古座に顔を寄せ、見せつけるように悪趣味な笑みを浮かべていた。

「おいどうした? 何気持ちよさそうな顔してんだよ?」
「し、してねえ。気持ち悪い顔近づけんじゃねえよ……あああっ!?」
 
悪態に怒りを覚えた男に、陰茎の根元を強く握られ、古座は思わず声を上げる。

普通なら苦痛を覚えるところだろう。ところが、どういうわけだか古座はその苦しみに一種の快感を覚えていた。

「うぅっ、やめろ、離せっ! やだっ、それ以上やめろ!」
「ハハハッ、おい見ろよ! こいつチンポ握り締められて喜んでるぜ!」
 
勝ち誇った声を上げるスキンヘッドの男は、足の縄をほどいて古座をうつ伏せにさせると、尻を高く上げさせた。隠すこともできず丸見えになった後孔に、古座は顔を真っ赤にする。

「エロい穴してんなぁ。見られて喜んでるのか?」
「だ、だからしてねえっての……んっ! やめろっ、触んなぁ……っ!」
「何ヒクヒクさせてんだぁ? ホントは気持ちいいんだろ?」
 
古座の穴の周りを太い指が這い回るようになぞる。ゾワゾワとした感触が湧き上がり、わずかな不快感とそれを上回る快感に古座は支配された。

「ハァ、んぁ……やっ、いやっ!」
 
息を荒くし、小さく震える古座の姿はまるで小さなウサギのようで、見ている者の嗜虐心をかき立てる。事実古座を弄んでいたスキンヘッドの男は、ますます意地の悪い笑みを浮かべ、古座のことを罵った。

「ケツ弄られて喜んでんじゃねえよ、変態。悔しかったら何か言い返せばいいじゃねえか」
「違っ……俺、変態じゃないっ、んあっ……!」
「偉そうなこと言ってる割に感じてんじゃねえか。指入れたら一体どうなっちまうかな?」
「いや、入れるな……っあ、きっ、きついっ、あぁっ!? ああぁっ、うぐっ、ううぅ……!」
 
男の指が無遠慮に中へ入ってこようとする。古座はつらそうに顔を歪ませながら、どうにもならないことは百も承知で男から逃れようと身をよじった。

「はぁ、うっぐ、きつい……離せよ馬鹿ぁ!」
「あーもう、動くなってのボケ。チッ、おい、さっきの薬くれ」
 
スキンヘッドの男が手を差し出すと、金髪の男が先ほど古座に飲ませたあの錠剤を手渡した。怪しげなピンク色をしたその錠剤を手に、スキンヘッドの男は不気味に笑う。
 
スキンヘッドの男が何をするのか察した金髪の男は、あきれたような顔をしながら釘を刺した。

「別に何しようとお前の勝手だけど、できれば早くしてくれよな。待ってる方は死ぬほど暇なんだ」
「わーってるよ、もうちょっとだから待て。この薬をケツに直接入れりゃあ、このガキもちょっとは大人しくなるだろ」
「ケ、ケツに!? やだっ入れるな! 入れたら殺してやる! ひぅっ!? な、何、ヌルヌルする? ああっ、なんだよこれっ……!」
「何って、ローションに決まってるだろ。ありがたく思えよ」
 
たっぷりと塗りたくられたローションが、古座の後孔に挿入される指の動きを滑らかにする。これで痛みはさらに取り除かれたのだが、ヌルッとした感触に古座はますます感じ入ってしまった。
 
だらしなく開かれた口からは涎が流れ、無意識のうちに舌を犬のように突き出してしまう。異常な興奮に頭を支配されていた古座だが、スキンヘッドの男の手によって、後孔にあの錠剤を入れられてしまうと、それはさらに酷くなった。

「おー、薬入っちまったなぁ。どうだ? 気持ちいだろ?」
「……っ、よくない、うぅっ、な、中のやつ出せ」
「そんな顔してまだ強がるのかよ」
 
スキンヘッドの男は古座の穴をほぐすついでに、溶けかかった錠剤をさらに奥へと押し込んだ。

「いやっ、ああぁ、熱い……! 中が、中が熱い、指入れないでぇ」
「お、さすが、ケツからだと効き目が早いな」
「やだっ、やだやだ! 気持ちよくないっ!」
 
中で錠剤が溶けていくたびそこから熱が広がって、古座はもはや自制心を保つことができなくなった。気がつけば勝手に腰が動き、穴はスキンヘッドの男の武骨な指を優に三本も飲み込んでしまっている。

これではどれだけ気持ちよくないと言っても、説得力はまったくと言っていいほどないだろう。
 
やがて古座の後孔から男の指が引き抜かれた。古座は一瞬、安堵したように息をついた。だが楽しげな男たちの姿を見て、すぐさま思い知らされる。

自分に対する復讐は、まだ始まってもいなかったのだと。

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