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シリーズ
5
優しく愛撫され続けた古座の体はすっかり発情し、湧き上がる熱を持て余していた。沖影の指が少し陰茎をなぞっただけで、大げさに体を震わせ快感を享受する。

古座がどんなに耐えようと必死になったところで、この状態では無駄な努力に過ぎなかった。

「可愛い顔してるのに、案外ここは立派だね。本当にヤっちゃっていいの? そんなことしちゃったら、古座君壊れちゃうかもよ?」
「い、いいから、早くしろよ……もっ、我慢できない、から」
「アハハ、淫乱って言葉が君にはお似合いだよ。でもそうお願いされたんじゃ、僕も答えないわけにはいかないね」
 
沖影はそう言って自らスラックスと下着を脱ぎ、あられもない姿を堂々と晒した。てっきり手で自分のモノをシゴいてもらうとばかり思っていた古座は面食らい、一体どうするのかと沖影に問う。

しかし沖影は答えず、ニヤニヤと笑っては再び古座の体に馬乗りになった。

「古座君、男の人とヤったことはある?」
「はあ!? だ、誰が教えるか、そんなもん」
「その様子だとあるんだね。じゃあ僕も手加減せずにヤっちゃおうかな」
 
沖影は弾んだ口調でそう言いながら、古座の股間のあたりに腰を下ろし、自分の肛門に古座の勃起をズブズブと挿入させていく。
 
古座はその様子を唖然としながら見つめ、酷く混乱したように頭を抱えた。

「なんでお前っ、俺のを……! うっ、んあっ、やめろ、中、きつ……っ!」
 
沖影の中は驚くほどに締まりがよく、古座は苦しそうに顔を歪めた。だがその苦しさが同時に心地よく、表しがたい感情にさせる。

「古座君のチンポ気持ちいよ。もっと硬くならないのかなぁ?」
「やっ、あっ、あぁっ! きついっ、無理、無理だって!」
「意外とへばるの早いねー。でも、もうちょっと頑張ってもらおうかな」
「だからやめろって! やだっ、放せ!」
 
激しく腰を動かして自身を弄ぶ沖影に、古座は弱々しく手を伸ばし、その体をつかもうとする。

しかし決死の抵抗も沖影の手に阻まれて、無駄骨に終わった。両手首を強くつかまれ、一切の抵抗を封じられた古座は、さらに腰の動きを激しくされる。
 
そんな古座の悶える顔を覗き込む沖影は、もはやあの穏やかそうな顔をしておらず、まるで別人のようにサディスティックな笑みを浮かべていた。

「もう出そう? 古座君ってあんまり我慢強そうなタイプじゃないし」
「うるさいっ、早く出させろよ!」
 
古座はプライドをかなぐり捨てて、甘い吐息を吐きながら沖影に懇願した。硬く勃起した陰茎は沖影の中で爆発寸前になっている。ほんのちょっとした刺激で精液があふれ出てしまいそうなほどだ。
 
それは沖影も分かっているのか、古座に対してわざと焦らすような態度をとると、なかなか古座をイかせようとはしなかった。

「なんで、イかせろって言ってんのに! 早くっ、してくれよ!」
「必死で可愛いなー、アハハ。でもそれなら言い方ってものがあるんじゃない?」
「……っ! このっ……は、早く、イきたいから、ううっ、イかせてくれよ。頼むから」
「『頼むから』、じゃなくて『お願いします』じゃないかな?」
「お、お願いします、イかせてください」
 
ようやく素直に頼みごとができた古座に、沖影は満面の笑みを浮かべると、容赦ない腰使いで古座の精を搾り取ろうとした。

「はぅっ、んあぁ、あっ、あっ……やっ、んんっ! あぁ、ハァハァ……」
 
古座は沖影の中へたまりにたまった精液をすべて出し切り、涎を流しながら脱力した顔を晒した。

しかし悔しさや屈辱は少しも感じることなく、ようやくすべてが終わったのだという安堵感に包まれていた。

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