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handsize story
ビトウィーン・ザ・シーツ(ロクセリ)


やわらかにうねる毛布の隙間からは、セリスのミルクグラスのような肌が覗いていた。
玻璃のようにどこまでも透けそうに白い肌はひんやりとして。
ロックはその肌と毛布の間に自分の身も滑り込ませた。

彼女の身体に、ゆっくりと自身の熱と愛撫とを与える。
すると彼女の肌は温めたミルクのようにとろりとして、吸い付くように馴染んでいく。
ぴったりと溶け合いそうになりながら、もうひとつになれるとロックは感じていた。
すると、自分の下で柔らかな吐息を漏らしていたセリスが小さく声を上げた。


「いたっ……」

「えっ? 俺、まだ……」


セリスは、ばか、とでも言いたげに頬を赤らめた。


「あの、髪が……手に、」


指摘に基づきロックが自分の手を見やると、それは自分の体重を乗せて彼女に覆いかぶさるようにシーツに置かれていた。
だがよく見るとその手の下にはシーツだけでなく、セリスの長い髪をも押し留めていた。
セリスは髪の引っ張られる痛みに小さく抗議したのだった。


「あ、わりぃ」


慌ててロックは、真白なシーツの上に広がる絹糸のような金色の髪をそっと手で流してやる。
そしてそのまま一房すくって口付け、彼女の髪の甘い香りをほんの少し吸い込むと、ロックは言った。


「……もっと痛いかもしんねぇけど、いい?」


セリスは無言だったが小さく月明かりにこくん、と頷いた。













あとがき
すみません。ひたすらすみません。ロックがおバカだし、全くきわどくないけど、品はない。
ロックって色々余裕なさそうですよねーとかどこまでもヘタレに書いてしまうのでまた申し訳ない。
だから愛しているのですが。
091219


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