番外編 09.71





昨晩は急に冷え込んだ。
おかげで……



「フェックション!!!」
「ブションッ!!!!」

「あー、鼻水止まんない…」


んです。
ポケットティッシュじゃ役に立たないから、箱ティッシュ持参で仕事に励みます。



「エーリル。俺にもテッシュ」
「はい」
「わりぃ」



完全に『油断大敵、火がぼーぼー』ってやつ。



「あー、窓閉めて寝れば良かった」



これは『後悔後先立たず』ってやつ。

山奥(シゾンタニア)に来たわりには帝都と気温は特に変わりないし、窓を開けといた方が空気が淀んだ感じがしなくて好きだし、昨日までは平気だったし、やっぱり窓は開けといたままの方が好きだし。

あー、鼻つらい。ごめんなさい。ぐすぐずです。

山だからか、一応季節は秋だからか。どっちが理由か判んないけど、ごめんなさい。あと50回『ごめんなさい』言うから、治らんかな。ホントに。


それはそうと、なんでユーリまで鼻壊してるんだろ。身体、弱かったけ?んな記憶はないなぁ。
あたしと同じ様に、窓でも開けて寝たのかしら。



「ユーリも窓開けて寝た……ってヘクショォ!!!」
「窓つーか。窓は閉まってんだよ。扉がねぇんだよ。あいつら、よくあそこで寝れるよな」
「…どこで寝たの……う゛、ムズムズするー」
「犬舎?」


鼻かみたい!マイティッシュ返せ。


「ユーリ、テッシュ。あんがと。なんで犬舎…」
「うるせぇんだよ、フレンの奴…がブェっショ!!!!」

「テッシュあるんだからそれで口押さえるか、あっち向いてよ〜。つば飛んでくる!」
「仕方ねぇだろ、いきなり出るんだよ」





「あんた達、だいじょーぶぅ?」
「ユーリのクシャミ、凄いわね。遠くからでもよく聴こえるわよ」




09.71 --




「シャスティル先輩、ヒスカ先輩。二人分薬、下さい。苦くないの。苦くないのお願いします」

「「苦いわよ」」
「俺は飲まねぞブクシュッ!!」









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ヤバくなったらすぐお薬





あきゅろす。
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