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最終警告を無視してキスをする

「警告はこれで最後だよ」

 そう言うと、彼は一歩後ろに下がった。
 余程警戒しているということが伝わってくる。
 彼の武器であるトンファーを再び構え直し、俺に対峙する。

「これ以上僕に近付いたら――っ」

 しかし俺の前にそんな警戒心なんて無意味だった。
 俺は特に何をするでもなく彼に近付く。

 ほら。
 結局貴方は何も出来ない。

 俺は最後に大きく進み、彼の目の前まで迫る。
 そして、

――ちゅ。

「…『近付いたら』、…何?」
「ーっ」

 恥ずかしさで顔を真っ赤にする彼。
 そんな彼を見て愛しく、面白そうに笑う俺。


 最終警告を無視してキスをする。


fin.
――――――
だって、貴方が受け入れてくれることを、俺は知ってるから。


あきゅろす。
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