相互リンク記念品





ぴちゃ、と濡れた音を立てながら唇を舐める。
初めてでもないのに目を固く閉じるのはどうにかならないものだろうか。

「ねえ、口開けて。」

普段と変わらない声色で願えば、恐る恐る開かれる口内。待ってましたとばかりに舌先を侵入させれば「うっ」とくぐもった声が上がる。
よく味わいたくなるのだけれど、そこはグッと我慢してまずは感触を楽しむ。ほどほどに厚みのある唇を食み、並びのよい歯列を撫でる。

「ふふ・・・」

少し動いただけでビクリと反応する体はとても楽しいし、見ていて飽きない。
キスに意識が向いている間に閉じられている学ランの中間部分(腹部辺り)のボタンを外し、そっと手を差し入れた。

「ひっ」
「ああ、ごめん。」

小さな悲鳴に手袋をしたままだった事を思い出した。
指先にある少しの隙間に歯を立てて手袋を外すとそのまま床に落とす。
どうせあとで拾うのだから問題はない。

再び学ランの下に手を差し込む。滑らかな肌の感触を楽しみながら何か言おうと動く唇に噛み付く。
耳につく濡れた音と心地よいキスの味を堪能しつつ、ゆるゆると肌に触れるだけのじれったい時間。

「はっ、も・・・んぅ」
「ダメ。もうちょっと。」

ギブアップの言葉なんてまだ聞きたくない。
こういうことはもっとゆっくり楽しむものだ。

ちゅっ、ちゅっ、と音をたてながら啄ばんでいたら相手の膝ががくりと折れた。
そういえば身長差を無くすために屈ませていたことを思い出して喉の奥で笑った。

「お、お主という奴は・・・」
「ごめんね。つい我慢できなくて。」

真っ赤な顔で睨んでも全然怖くないんだけど、怒らせてしまってこれから先の行為に水を差されても困るから素直に謝っておく。

「でも君だってもう我慢できないでしょ?」

明らかに反応してる場所を指差せば、赤い顔が更に赤く染まる。
その手を取って僕の短ランを握らせて耳元で囁く。

「どうすればいいか、分かるよね。」
「うっ・・・卑怯者めっ」
「最高の褒め言葉をどうもありがとう。」

お礼だよ、とまたキスをして口元を緩めれば触れた場所からそれに気づいたであろう口が抗議しようと動いたけれどそれに合わせて舌を絡め取れば抵抗なんてなくなる。
震える指先が静かに動き出したのを感じながら、同じように指先を動かす。


「正々堂々、卑怯に愛してあげる。」


最後のボタンが外れたのと同時に、そう囁いた。


END













































す、素敵過ぎ(ゼハゼハ)
何だかもう…どっちもエロい(発言自重して)

染様ありがとうございました!
これでご飯十杯いけます!(何をする気だ)



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