義兄


text『奥様は番長』設定です


?「(ピンポーン)」

卑「はーい」

?「(ピンポピンポピンポーン)」

卑「はいはいそんなに鳴らさなくても今…(ガチャッ」

?「開けるのが遅、」

卑「すいません新聞なら間に合ってます(バタンッ」

?「失礼な奴だな、新聞の勧誘じゃない。俺は」

卑「名乗って貰わなくても苗字が金剛なのは解ります!」

?「よく解ったな。俺は金剛猛。晄の兄だ(グッ」

卑「あァそうですかドア押さないで下さい開いちゃうんで(グググッ)」

猛「弟が嫁を貰ったと聞いてわざわざ尋ねて来た兄を追い返す気か(ググッ)」

卑「誰もアンタに来て下さいなんて言ってないです。そもそも嫁じゃないし(イラッ)」

猛「…フッ、話に聞いた通りなかなかの恥ずかしがりだな(ベキバキッ!」

卑「誰だ事実をそんな婉曲したのは。弟か、アンタの弟なのか(ギャアアッ!」

猛「……さて、ドアが開いた所で(フゥッ」

卑「いや開いたと言うか壊したよね(野郎…」

猛「小せぇことにこだわるんじゃねぇ」

卑「アンタ等ホント兄弟だな(理不尽さが」

猛「とにかく本題だ。お前が晄の嫁だな」

卑「違います(即答」

猛「よし解った。それでだ」

卑「ねぇアンタ達って遺伝子レベルで人の話聞かないの?それともただ聞く気が無いだけなの?」

猛「お前が晄に相応しい嫁か見定めに来た訳だが」

卑「良いよ相応しくなくて。ご希望ならすぐにでも離婚届に判捺すよ」

猛「まず良妻に不可欠なものとはだ」

卑「聞けよ(イラッ」

幸「兄ちゃん!大変だよ!あっちで喧嘩始まった!」

卑「解った、今行く。あ、アンタは今の内に帰ってね」

猛「…」

卑「ホラホラ、喧嘩しない。何が理由なんだ?兄ちゃんに言ってみろ」

猛「…」

卑「人形壊しちゃったのか。あぁ、泣くなって。兄ちゃんが新しいの買ってきてやるから。な?」

猛「…」

卑「でも叩くのも良くない事だって解るだろう?ホラ、仲直りしような」

猛「…」

卑「仲良く遊べるか?うん、いい子だ」

猛「……おい」

卑「ぇ、あァ、まだ居たの」

猛「合格だ」

卑「は?」

猛「合格だ。母性愛に満ち、且つ喧嘩両成敗という教育!どうやら晄は良い伴侶を得たようだな…」

卑「うんごめん話が見えないけどとりあえず凄く殴りたい(ニコッ」

猛「しかし!問題は料理だ。美味い飯で夫を元気づけるのが良妻というもの」

卑「だから聞けよ(イラッ」

猛「という訳で、改めてまた来る。その日まで腕を磨いていろ!(ダッ」

卑「………何しに来たんだ?(あ、ドアの修理代…」











続く!?



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