親友
年齢、十代後半
大人と子供のちょうど中間辺り
似たもの同士の愛すべき弟がひとりずつ
そんな私たちも、似たもの同士
夜、風呂上りでとてもいいにおいのするビアンキと枕をならべながら、セレネは久しぶりの女の会話にひたっている(主には自分たちの愛弟についてだが)。
もとから客室だったようで、ツナのよりも広いこの部屋は、大人2人分の布団を敷いてもまだ少しスペースが空いているくらいだ。
「私ね、ここへはツナを暗殺しに来たの」
「え、そんな・・・どうして」
枕にあごをあずけるビアンキはとても穏やかだったが、内容があまりにも不穏だったので吃驚した。
「だってそうすればリボーンは家庭教師をやらなくて良くなるでしょう? そしたら私とずっと一緒にいられるもの」
恋する乙女の思考とは恐ろしいものだ。愛のためならどんな事でも成し遂げて見せるのだろう。
「そ、そう・・・でも、自分がいる限りツナさんを殺させたりしないから」
「そうなのよね、予想外の敵だわ」
クスクスと笑い合う二人
ビアンキの瞳はとても優しくて、殺意なんてこれっぽっちも見当たらなかった。
私たちは似たもの同士
そして、最高のアミーコ!
***
「そのときの隼人ったら・・・」
「うちのアルトも・・・」
20071120
無料HPエムペ!