novel:日常 図書室では静かにしなさいA★ 「おい、はやく探せよ」 「解ってるよ。つーか図書室広すぎるんだよなぁ…どこだっけ参考書」 図書室に入ってきた生徒2人は、目的の本を探して奥へと歩き始めた。雑談を交えながら進んだ先、どうやら歴史関連の参考書を探しているようだ。 「…」 「…か、かいちょ…」 「しーっ」 市橋に押しつぶされるように、内村は本棚に背を預けていた。本を探す生徒達との距離は、斜めに本棚2つ分。こちらには気づいていない様子で、二人で課題の文句を言いながら本を探している。 内村の後ろの穴は、刺激が欲しくてひくひくと動く。だけど市橋は生徒達のほうを見据えたまま動いてくれない。 欲しい、欲しい、欲しい。 少し先には何も知らない生徒達がいるのに、浅はかにも腰が動く。荒ぽい自身の息遣いだけで、静かな図書室では気づかれてしまいそうだが、熱さがとまらない。 だけどこの状況では何も出来ない、そう思った内村は一度大きく息を吐いて目の前の市橋の肩を押した。 と、市橋がこちらを向いた、その瞬間。 「…!!」 キスをされたかと思うと、市橋が後穴に一気に侵入してきた。口を塞がれていなかったら声が出ていただろう。 根元まで深く入ったそれは、水音をたてないようにゆっくりと引き抜かれる。 「(あっ、そんな…!人がいるの、に…!あぁっ!!)」 市橋の優しい目が至近距離で笑うと、内村の背筋がぞくぞくする。 ゆっくりゆっくり抜き差しされると、快感でキスをされていても声が漏れそうになる。それをかばうようにしてもう一度市橋の唇と舌が覆ってくる。ちゅ、くちゅ、という音を立て、舌を絡め、熱い唇は重なり続ける。 市橋自身が大きさを増しながら、ゆるゆるとした刺激で内村の前立腺を刺激する。 「(ん、ん、んふぅ…キス、気持ち、いい…!!あっ、出る、出、る…っ!!)」 今イってしまったら流石に声を隠せないだろう。止めてほしくて目の前の市橋のシャツを思い切り掴んだが、それでも市橋の腰の動きは止まらない。まだぐちゅ、ぐちゅ、と前立腺をついてくる。 「…あーっ!!!」 生徒がの一人が突然出した大声に、一瞬二人の体がビクつく。バレたのかもしれない。男同士がこんな所で、こんないやらしい行為をしているなんて。 そう思ったら、内村の先端からぴゅっと軽く液体が飛んだ。 「あったあった!歴史の裏13巻、語られなかった本能寺の変!」 「よっしゃさっさとカード通しにいくぞ」 「これで課題かなり楽になるな〜丸写しでいけそうだ」 「いや、そりゃバレんだろ流石に…」 目的の本を手にしたらしいその二人は、カウンターへと向かって歩き始めた。借りる為のバーコードを通す音がすると、図書室のドアを開けて出ていった。 足音が遠ざかると、市橋が塞いだままだった唇を離した。内村が安堵の息をもらした。 「よ、よかった…見つからなか、った…」 「…本当によかったの?」 「え?」 思いもよらない言葉をかけられ、内村は市橋の顔を見た。額に汗を滲ませた市橋が微笑んでいる。 「大きな声を出されたときは驚いたけど、内村君は感じてたんじゃない?」 「な、何でそんな……あっ!」 「ここ、締め付けたよ。僕の事」 「あっあっあっ、やっ!あんっ!」 「軽くイったでしょ?」 「あんっ、そ、そんなっ、そんな事っ…やぁぁ!」 人がいなくなったので、遠慮なしに市橋が腰を打ち付けてくる。下から突き上げてくる激しい動きに、声が漏れる。 片足を持ち上げられている為、不安定な姿勢で上手くたっていられない。足が震えて腰が落ちるたびに、深くささる市橋のそれがたまらない。 「んっ…ん、ん…!」 「声、もっと出しても大丈夫だよ?」 「や、そんな、また誰か来た、ら、あっ」 「気持ちいいでしょ?素直に鳴いたらいいよ、そこが可愛いんだから…」 「あっあっ、や、また出る、出ちゃ、う…!」 「んっ…」 「あぁ!あぁぁぁあ、ヤダ、ぐちゅぐちゅしたら、あ、あ、あ!!」 「ん…!これは、僕のほうが持たないか、な…!」 市橋が一番深くまでぐっと押し込んでくると、奥で液体が放たれたのが解った。熱をもったそれは、内村のナカにじわりと広がる。 そのナカの熱さに、内村の性器がびくりと反応する。そして自分も、熱い液体を放つ。それは真正面にあった市橋のシャツにかかる。 「あ、あ、出てる…先っぽも、奥も…」 「ん…」 市橋がずるりと抜くと、内村の穴から液体がつうっ…と太ももを伝う。持ち上げられていた右足を下ろされると、内村はその場にヘタり込んだ。 「おかえり、本あったか?」 「うん。これで最後のページ宜しくね、坂本」 「任せておけ。あと市橋…お前は何でジャージ着てるんだ?」 「ちょっとね」 「…あ!!本を探してるにしては遅いと思ったら、お前ら…!」 「うん、図書室でセッ…」 「わー!わーわーー会長!めっちゃ笑顔で何を言いだすんですか!?」 「や、だって本当の事だし」 「市橋!内村!」 「何だい?」 「は、はいっ!」 「今度は俺も混ぜてくれ!」 「嫌だよ」 ...end [*back][next#] [戻る] |