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trick or treat!
※学パロ


今日は10月31日。
一般に言うハロウィン。
なんら日常と変わらないのだが。
しかし、その日常はすぐに消えた。
コンコン、とノックが聞こえドアを開けると。


「スコールおハロー!トリックオアトリート!」

「お菓子くれないとイタズラするッスよ!」

「お菓子くれ!」


「…………」

バン。

ドアを静かに閉め、溜め息を付きまた開けると、幻覚ではないことが判明した。


「あ、トリックオアハグハグでもいいぞ!」

「食いもん欲しいッス!」

「なんかくれ!」


「………やらないからな」

えーっ、とこちらに子犬のような顔をし見つめる三人を無視してまたドアを閉めた。
トリックオアハグハグってなんだ。
ふと、セシルがにこにこと見つめているのをみて首を傾げる。


「スコール、あげないの?」

「そんな都合よく菓子なんてない」

「でも、あれは?」

ぎょっ、としセシルの見つめている先をみると昨日買ったハロウィン用の菓子があった。
思わず隠したが手遅れだ。
クジャは隣でジタンとミコトにあげる分を常備しているが。




さて、と準備をして(一応お菓子を持って)ドアを開けるとまだいた。
どんだけお菓子が欲しいんだ。
それから強請られるものの、スルーしながら授業を受けていると、放送がなった。
紛れもなく学園長、コスモスの声だ。


『皆さん、これから仮装パーティを行います!仮装して放課後体育館へ集合してくださいね、ということで授業は中止です!』

『お……おいそれは……』

『以上です』


ブチっ。


放送後、シーンとしていた今日が明るくなった。
授業中止ってありなのか、と溜め息を付いた。
ティナはキラキラと目を輝かせ嬉しそうだ。







そして、時は過ぎ仮装パーティが開幕された。
装飾も綺麗に施されまさにハロウィンだ。
スコールはセシルに着替えさせられ狼男の格好をしている。
セシルはドラキュラの格好をしていた。


ふと、スコールは声を掛けられ振り返ると、そこにはお菓子を強請ってきたリノア、ティーダ、バッツが目を輝かせていた。


ティーダも狼男、というより人懐っこい犬のような感じだ。
バッツは包帯グルグル巻きのミイラ男だった。前見えているのだろうか。
そしてリノアは化け猫の格好らしい、正直ときめいた。
三人にトリックオアトリート!と元気に言われはぁ、と溜め息。



「しょうがない」
とポケットをまさぐると、今日の為に買った飴を三人に渡した。
嬉しそうに食べるティーダとバッツに、嬉しさのあまり抱きつくリノア。
まさにトリックオアハグハグ状態だ。



「べ、べつに………今日だけだからな」

赤くなり、そっぽを向くと視線を感じ、周りを見ると。
全員の視線が自分に突き刺さっていた。


「「スコールかわいいー」」

「かわいくない!」



このあと父親にトリックオアトリートと言われ華麗にスルーしたスコールだった。



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拍手文6回目はスコリノ+ティ+バツでした
ハロウィンなお話でした

ハロウィン過ぎてるというね

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