赤毛の少年

なんやかんやで騒がしかった1日がたった。

ーーーー
「ふわーぁ」
アシェルは大きなあくびとのびをした。
アシェルは1人ぐらしをしている。この国は戦いの修行さえしていれば食べ物や家に困ったりしない。つまり、金さえあれば、心刀にはならなくても大丈夫。
それが、カストレの貴族たちだ。

アシェルはベッドから降りると、テレビをつけてパンを焼いた。いつもどおりの朝。
「続いてのニュースです。」
女のキャスターが緊迫した雰囲気になる。
自然とアシェルもテレビにくぎずけになった。
「25日の23時ごろカストレのスラム街にバレンチアのスパイとみられる少年が発見されました。」
その少年の顔が映される。赤毛、青い瞳、そして左目の下のなきぼくろ。
アシェルには強く印象に残った。

「少年から詳しく事情を聞く方針です。」
(…尋問か。まだ若いのに、バレンチア嫌いの国民はこのニュースで発狂してるだろうな…)




[*前へ][次へ#]

5/12ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!