2日目

「本当によくしてもらって…」
そのまま
「あ。名前を聞くの忘れてました。」


「あたしはシエルよ」
「俺はヴァンクール。」
「俺はアシェル。」
松本杏理はポカンとしている。

「外国の方…」
ヴァンクールが頷いて、
「ああ。黙ってて悪かったな。」

シエルが時計を見る。
10時だ。

「そろそろ寝ようか。
最初起きとくよ!」
するとヴァンクールがシエルの前に手を出して、
「いや俺がやらないと。」

シエルは口を開けたまま頷いて、
「そうだよね。ヴァンは起きないから。」


7時まで2時間交代で見張る。
ヴァンクール、シエル、アシェル、ヒロの順番で最後はヒロが3時間の番をしてくれるようだ。



なにごともない静かな夜がふけた。




カサハラ訪問2日目

7時

「おはよう。」
シエルはヒロに言った。

ヒロはずっと本を読んでいたようだ。

話し声で松本杏理が起きる。アシェルも起きた。
ヴァンクールはまだすやすやと眠っている。

「ヴァン!起きなさい。
ヴァン!」
パシンッ
頬をたたく。
ヒロはびっくりして一瞬目をつむった。

「痛い…。」
ヴァンクールが静かに体を起こした。

「そういえば母さんがご飯作ってくれてるみたいだから、」

5人はダイニングへ向かった。
ヒロはアシェルにご飯を食べながら携帯を見せた。

メールが画面に表示されていて、
「これ新聞?
…!カストレのんだ!」
アシェルは必死になって読んでいく。

「エル・クレイア。誰かの襲撃により重体…」
するとヴァンクールは目を大きくした。

「…セイカが動き出した。」
シエルも唖然だ
「誰だ?エルって」
すると

「騎士だよ。
この前俺と無理矢理契約した…
きっとセイカがやったんだ。契約を破棄させるために…」

恐ろしい女だ、

時間がないので急いで支度をした。
5人はそのあとすぐに学校に向かう。


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