「ええ!?」
ヒロはびっくりした。

「いいよいいよ。
俺たち3人も一緒に朝までいるから!」
ここはヒロの家。このまま居すわれば、
宿代がうくし…。


ヴァンクールが頭の氷を変えようとした。


ちょうどその時松本杏理が目を覚ました。
「う…うん?」
ばっちりヴァンクールと目が合う。
……
松本杏理が下を向いた。

「可愛いいいー!!」
ビクゥッー!ガチャン
松本杏理が急に叫んだものだからヴァンクールはびっくりして氷を落として猫みたいに飛び跳ねた。
今では部屋のはしっこで目を真ん丸にして胸を押さえて荒く息をしている。


周りにいたシエルもアシェルもヒロも唖然。
静寂の中の叫びは相当すごかった。


「杏理?」
ヒロが氷を拾いながらおどおどといった。

「ヒロくん…。ごめんねそこの男の子。」
松本杏理はそのまま下を向いた。
「ごめんヒロくん。
私力使っちゃった…。」

するとヒロはとても勇ましい顔で
「いいよ。
杏理が狙われるなら、俺がそいつらを倒す。
殺人鬼は調子にのりすぎた。」


「じゃあヒロくんも…」
松本杏理がびっくりしている。

「俺も能力者だ。」

「なあ寛人、俺たちは4人の強い能力者がいるからここに来てんだ。
2人はその内に入るのか?」

ヒロは少し考えて
「俺は自分の力がどこまで通ずるかわからないからなんとも言えない。」
杏理は
「私は違うよ。
能力はあるけど。戦闘なんてしたことないから。」

アシェルがうん、と考えながら
「少なくとも3人か…。
隠れているか敵か…」

「こちらについたんだから敵なら諦めよ」
シエルが言った。


「今日は不寝番しましょう。杏理ちゃんは寝ていいよ。」



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