ハーフの子
※アシェル視点


ご飯を食べて教室に戻ると松本杏理がいた。
たしかに今時珍しいごっついメガネをかけている。

可愛い女の子と喋っている。
すると可愛い女の子がこちらに気づいた。

やべっ!
肩がはねた。

にこりと笑った。
『ほえー。可愛い女の子だね。』
フレイルがポケーと言った。
すると
ガッと足を蹴られた。

「うを!」
俺はひるんだ。
後ろを振り返ると悟史がいた。
「可愛いだろ。
中畑緑ってんだぜ!
倍率高いんだよな!!
空。やめとけよー」
いたずらな笑みをされる。

「ちげえよ!」
俺は笑って返すと悟史は
「あっこは三角関係でなぁ。
きっと中畑はヒロが好きなんだー」
どろどろの三角関係
松本杏理はどうなんだ。

『アシェル。そういうの好きそうだよね』
(まあなー)


ガラガラ
ドアが開いた。
「どうだった!?」
俺はドアの方に目を向けた。
茶髪で…
『目の色が…』
その男は水色と紫の瞳だった。
(珍しいなんてレベルじゃねえのに。)
種族の違いをこえて、
なおごくわずかの確率。


男はこっちを見た。
そして珍しいものでも見るように歩いてきた。
「あなたは…アシェルさんでしたよね。」

(なんで俺の名前を!?)
すると悟史が笑いながら
「アシェル〜?
白鳥空だよ!転校生。
いきなりボケかますなよ!」

そう、だよな…
と苦笑いしながらもう一度俺を見た。

「ところで話しはなんだったんだよ。」

「明日に表彰されるから!ってだけ。」

『なんでバレてんだろ。
カストレって完全に他国とは遮断しているから、情報が流出することはないと思うんだけど。』
フレイルが首をかしげた。
とてつもなく嫌な予感がした。
(なあ。カストレとカサハラのハーフ…なんじゃ。)
『ありえるね。
でもどうやって情報を得ていたんだろう。』

(本人にきくか。)


こいつが能力者の可能性が大いにでてきた。

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あきゅろす。
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