俺とマリ
※ヴァンクール視点


マリはカサハラの施設にいた。
親が行方不明だったから。

そこで中村晴輝と出会ったと言っていた。
きっと晴輝はマリのことが大好きで、
マリがその秀才ぶりを認められてアストラシアに行くなんて思いもしなかっただろう。

マリは単身アストラシアに住むことになった。
15歳の時だ。

そこで俺と出会った。
当時俺は無愛想で誰も近づいて来なかった。
マリだけが友達だった。

まだそんなに強くなくて太陽の力のすごさも知らなかった時、
マリが騎士に襲われた。
マリの力が珍しくて貴重だから、らしい。
俺は死に物狂いで助けた。そこで太陽の力がバレてしまった。
俺を心刀にしようとして、俺を捕まえようとした時にバレンチアが到着して、かなりの人数が死んでしまった。

そこで俺は
「死のう。」
と思った。
まだ契約もしていないから死んでも、能力は利用されない。

それを助けたのはマリだった。
「死んだらだめだよ!」
マリはいった。
「でも俺が生きていたら…太陽の力が…」

「マリと契約すればいい!マリの力は心刀になって初めて価値があるんだ。」

マリが先に死ぬみたいな言い方だった。
そりゃそうだ。
太陽の力がほしいならまずはマリを殺さないと新しく契約できない…

それをわかっていてマリと契約してしまった俺は最低だ。

案の定、NO.1のセイカが攻めてきてマリは殺された。マリの力を取り込んで強くなった俺を心刀にするっていう魂胆だ。


セイカは俺を求めすぎてる。
死に物狂いで逃げたが、ランナがマリを殺したと責任を感じているらしい。

…そんなことない。

マリを死に追いやったのは俺だ。


カサハラの施設にマリが死んだことを伝えたときに、晴輝を見た。



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あきゅろす。
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