ブレイブブルーの怪物?

たどり着いたのはこのカストレの最上階である。つまりカストレ城のまだ上の階。
とんでもない広さの飛行場があった。
「まだこんなスペースあったんだ!」
シエルはとんでもない広さで、とんでもない高さのある飛行場を呆然と見ている。
カストレの町くらいあるのだろうか。
ただただ広くて、なにもない空間が広がっている。そこに点々と、飛行機や戦闘機、ヘリなどがある。
「すげえな。」
かなりの量の戦闘機があるのにもかかわらず、すごいと感じるのはこの平地の広さだけだ。

「皆様こちらです。」
エースに連れられ飛行場を歩く。
目の前には工場のようなものがあり、飛行場唯一の建物である。
中に入ると真っ暗だったが、エースが電気をつけた。
「わっ!これに乗るの!?」
ミンティアが興味津々で走っていく、整備工場の中には思ったより小さな戦闘機が置いてあった。機体は青を基調とし、『CASTRE』というロゴが白色で入っていた。まるで空のような色である。
「綺麗な色でしょう。戦地では目立ちますが、空では目立ちません。」
エースは機体の周りを回りながら教えてくれた。
「そんなに隠れる必要があるのか。」
アシェルはエースに尋ねるとエースは端正な顔をこちらに向け
「説明していませんでしたが、ブレイブブルーにはとある怪物がいまして、そいつを撒くのにこの戦闘機がひつようなんです。」
「あと君の操縦の力量か。」
キセキが興味深そうに機体を触っている。
「恥ずかしながら。」
エースは照れたように笑うと、機体の横にある装置を触る。
するとガコンと音を立てて扉が開いた。

「不安かもしれませんが、わたしに任せてください。必ずや皆様をお連れしますので!」
エースは自信満々で機内へ導いた。

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