ロストエデンへ!

着任式のすぐ後、アシェル、ヴァンクール、シエルは王の元へ呼び出された。
アシェルがいつもの謁見の間に向かうとそこにはキセキ、ミンティア、カレン。そして見慣れないややチャラチャラした頭の男の姿があった。
「やあ。バタバタしてるけど来てくれてありがとう。」
ランスは微笑みながら見慣れない男を手招いた。
「いまから君たちにはロストエデンに行ってもらうんだけど。ロストエデンはどこにあるかわかるかい。」
ランスはシエルに問いかけるとシエルは天井を指差した。
「そうだ。でもそれまでには乱重力のかかったブレイブブルーがある。生身で入ろうものなら私たちならペシャンコだ。
そこでカストレの技術。あの重力に耐えられる戦闘機があるだよな。」
ランスの隣にいる男が一歩前に前進し一礼した。
シエルがヴァンに耳打ちしようとするとヴァンクールは黙ってしゃがみ
「見てヴァン見かけによらず礼儀正しいのね。」
男から目を離さずに頷いた。

「私はこの国にお世話になっているエースともうします。皆様ロストエデンに向かわれるということで、少々危険ではありますが、私が必ず皆様をロストエデンまでお送りします。」
エースは一礼して一歩下がる。
「そう彼は操縦士だ。ちょっとわけあって、彼以外にはロストエデンまでの操縦は任せられなくて。
ほんとうにエースの操縦なら行けるからみんな心配しないで行っておいでよ!」

「お世話になります!」
ミンティアはエースに敬礼する
「いえいえこちらこそ!皆様のお役に立てて光栄です。」
とエースは顔を赤らめた。
「王様もこればいいじゃんか〜」
少し残念そうで尻尾が床に付きそうである。
「ごめんな!まだやることがあるんだよ。」
ランスはニコッと笑ってミンティアの頭を撫でた。猫は気分屋。ミンティアの尻尾がピンっと立ったのをヴァンクールは見逃さなかった。

「ところで具体てきになにをすればいいのかしら。」
四大能力を手に入れることまでしか聞いていない。ランスは困ったように頭をかきながら、
「エージェント曰く、そこに行けばわかるって言ってたんだ。私はロストエデンのことよく知らなくって」

「まあいいじゃないの!みなさん行きましょや!」
キセキがニコニコしながら部屋を出ようとしている。シエルが無邪気に後をおった。ミンティアがヴァンクールとエースの手を引いて、カレンとアシェルは最後に部屋をでた。
「いってらっしゃい」
ランスは静かな部屋でつぶやいた。

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