四大能力と魔核
歓声のあとにエージェントがランスの座っている膝掛けに座った。
「それから僕の話を聞いてほしい。
セイカはこのことを知っている。王が変わったことと、騎士を外されたことだ。セイカは騎士を外れたらカストレを壊すと言っていたね。
これから忙しくなるんだけど、ひとつお願いがあるんだ。」
エージェントはランスにもたれながら自分の爪をみながら続ける。
「地理班のキセキ、ミンティア、アシェル、ヴァンクール、シエル、それからカレン。君たちに向かって欲しいところがあるんだ。」
エージェントはカレンに微笑んだ。
(なんでカレンなんだろ。見張りなら他の奴の方がよくないか。)
フレイルはんーと眉間にシワを寄せる。
『そうだね。でもエージェントにはなにか考えがあるんじゃないかな。』

「行ってほしいのはロストエデン。」
エージェントは話を続ける。
「ここにいる人は知ってるとおもうけどね、魔核はまだカストレにあるんだよね。魔核をつかえば一瞬でカストレ終わるんだよ。僕の考えではセイカはそれを狙っている。」
全員理解しているようだ誰も動揺していない中。アシェルだけが魔核の存在を知らなかった。
『カストレ民には教えていないんだよね。魔核のこと。ファルクスカンパニーでずっと製作されていた核爆弾のことだよ。カストレの下の方に置かれていて、誰も起爆も解除方法もわからなかったんだけど。』
真顔のアシェルにフレイルが丁寧に説明してくれた。

「魔核の起爆と解除には四大能力が鍵になっているんだ。その四大能力のひとつの創造の力があるのがロストエデン。あとはわかるね。」
エージェントはにっこり笑った。
創造の力という単語が出てきたあたりから眉間にシワをよせていたランスが口を開くと
「エージェント、君は何者なんだい。」
エージェントは少し驚いた顔をしてランスを見てから、胡散臭い笑みで笑う。

「100年生きてたらこれくらい知ってるよ。」

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あきゅろす。
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