剣の力

朝ごはんを食べて一時間後。
ヒロとランスは王が不在の王の謁見の間で向き合っていた。
「ヒロ。
俺たちのトレーニングはただ戦うだけだ。
で……よく見ててほしいのは俺の戦い方。
師はアルヴァだ。戦い方も癖もアルヴァと同じだと思う。
だからこれをみてアルヴァをイメージしてほしい。」
ランスは持ち手が美しい金の装飾の細での剣を構えて見せた。
アルヴァと対峙する時のことを見据えていっているのだろう。
ヒロは頷いた。

「それから……」
ランスは剣を顔のまえに構えた。
剣の刃がランスの整った顔を写している。

「俺の能力をよくしってほしい。」
ランスが力をいれると剣が赤い炎を纏った。
「ん?!」
ヒロは一度ランスの能力を見たことがある。
しかし当時の能力と違うのである。
「透明になる力じゃなかったのか?」
ヒロはヴァンのとは色の違う炎を見て尋ねた。

するとランスはにっこり笑って剣を振る。
その瞬間ランスがパッと消えたのだ。

消えたと思うとすぐ現れて、
「俺の能力は剣の力。
この剣に色んな力を纏わせることができる。全部で5つ。すべて見れらかな?」

ヒロはようしと腕捲りした。


ーーーーー

なぜいきなりランスが能力を明かしてきたかくらいはわかる。



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