これで大丈夫
「じゃあこれでいいかな。
とりあえず、トレーニング以外で任務の日には班の騎士についていかすことになるね。
ウェネスはどうしよう。」
ウェネスのメンバーにはあまり知られてる騎士がいないので、彼らが騎士だとばれてしまうと困るからである。

「じゃあ、戦闘機の件もあるのでエースに任せる。」
ナギサは親指をたててランスに笑った。

「オーケイ
じゃあここでひとまず大丈夫だね。
ここで生きていく上で困ることはなにもない。」
ランスはフーッと息をはいて、テーブルの上の紙をととのえた。

「じゃあ僕が契約書とか取ってくるよ。
動けるのであればトレーニングの後に書かそうか。」
エージェントが音をたてずに椅子から立ち上がった。
「ではわたしも騎士見習いの方に向かいますね。」
アルヴァもゆっくりと席を立つ。
フレームのないメガネが反射して光っている。いつも無表情の彼の目はみえない。よりいっそう怖い表情に思えた。
アルヴァは全くヒロを視界に入れずにランスに挨拶する。

「じゃあヒロ。
ご飯食べてこれ書いたらトレーニング始めようか。」
ランスは気を使うようにヒロの手を引くとにっこりと微笑む。

「あっ!」
ヒロが気づいたころにはアルヴァとエージェントはいなかった。


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