エージェントと
「ヴァン。こっちだ。」
ヴァンクールは部屋から出た瞬間、アシェルに呼ばれた。
部屋にいる間、アシェルは一度も帰ってこなかった。きっとカレンと話していたのだろう。

「カレンに会ってたのか?」
ヴァンクールが興味本意で尋ねると、
「ああ。いままでのこと色々話してた。」
といつもどうりの表情で話した。

ヴァンクールたちが向かったところは城の二階だった。
「ここらだと思うんだけどな。」
アシェルが辺りを見回しながらすすむ。
ちょうど大きな廊下の角を曲がった瞬間、目の前に大きな扉が現れた。
「これか。」
ヴァンクールがゆっくりと扉に手をかけた。
見たところ普通に開けているが、なにが起こっても大丈夫なように構えてはいるのだろう。

扉は意外とスッと開いた。
いつもよく使われているのだろう。そしてその奥に広がっていたのは、とても大きなホールだった。
天井にはシャンデリア。
ちょうど童話のお姫様が踊るようなダンスホールによくにている。

「おっ。きたきた。
迷わず来れたんだね。」
エージェントは普通に地面に座っている。
相変わらず、いつもの騎士団の綺麗で重い正装に身を包んでいた。

そしてそのとなりにいるのはハンクだ。
彼はいつもと執事のような騎士団の正装ではなく、薄手のタートルネックと、ジーンズというラフな格好である。

「ベル。わたしはここにいるからな。」
大きな階段の上部に座っているのはハルモニアである。
その声にハンクは振り返って大きく腕で丸を作った。

「実はねなにをするかはハンクも知らないんだよ。」
エージェントは腕を組んで胡散臭くにっこり笑う。

「一緒に頑張りましょうね!」
ハンクは嬉しそうにアシェルにガッツポーズをした。



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