楽しい?学園生活のはじまり



6時間程飛行船に揺られた。
ヴァンクールはさすがに起きた。


「着きましたよ。」
前と同じようにアナウンスがなる。

カサハラ…
「やっと俺の想像してた街だー。」
アシェルは目をキラキラさせた。

たくさんの緑があって、街自体が緩やかな坂になっている。
階段が所々にあって、とても明るくて広い街だ。


「とにかく、高校に行かないと!」
気のせいかもしれないがシエルはとても嬉しそうだ。
3人は高校に行くことにした。
「楽しみなのか?シエル。」
ヴァンクールも嬉しそうに聞く。
「あたしは学校行けなかったからね!」
無理して笑っている。

「よかったな!」
ヴァンクールはシエルの頭をくしゃっとなでた。
シエルは本当に嬉しそうだ。



大きな門。
『カサハラ学園』!
とでかく表記されている。
ごくり。とシエルの喉がなった。
(友達作る時間あるかな?
シエルとはまた違った緊張でアシェルも喉がなる。
(俺…23歳だぞ。)


意を決して中に入る。
「まずは校長室だ」
とヴァンクールが言うので3人は校長室を探す。
わかりやすい、案内図を見つけたのですぐにたどり着いた。


コンコンッ
「失礼します。」
ヴァンクール筆頭に中に入る。
するといかにも校長がこちらに目をやる。
「君たちが白鳥兄弟だね。私はここの校長を務める高坂衛と言います。」
すると校長は不思議そうに顔を見つめる

「君たち、親はどこの国の人かね?」
アシェルとシエルは顔を見合わせた。
(あっ!)
これを見たヴァンクールは慌てて
「わはは!
こいつら悪いんで髪の毛染めてるんですよ!」
すると校長はぽんっと手を叩いて
「なるほど。てっきりカストレから来たのかと思ってね。こんな明るい髪色はカストレ人に多いからね。」そうなんだ…
アシェルは思った。
(カストレ人だけ敵なんだ。)
俺にはもう関係ない。と無理やりアシェルは心の奥深くに閉じ込めた。


校長室から出て、クラスに行くことになった。



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