変わらぬ心(アルエリ) ふわり、といくつもレースがついたスカートが揺れた。 「アルヴィン!!」 自分の名前を呼ぶ声の主が遠くから走ってきた。 「どうしたお姫様」 「見てください!これ」 そう言って両手に大事そうに持っていたのはかわいらしい小さな花だった。お、きれいじゃねぇか、と言ってやると少女は照れながらも満面に笑みをたたえた。 「アルヴィンにプレゼント…です」 「俺に?」 どうぞ と俺の手に半ば強引に渡した少女は、そそくさとぬいぐるみを預けていたローエンのもとまで走っていってしまった。 手の中に残った花はまだ微かに香った。 タイトルは花言葉 恋になりそうでならないくらいの二人が…好き…です next |