夕暮れの教室(ナカサユ) 「ナカジ君ってさ」 「・・・何」 「何でもない」 「・・・そう」 夏の終わり 外からは部活終わりの挨拶が聞こえる 私はなんとなくそれが寂しかった 教室には私と、私の昔からの想い人。いつもは普通に接することができるけど、今空が茜色のこの時間、何も話すことが出来ない。 話題なんてたくさんあるんだけど彼が作り出すこの空気がいつも以上に話しづらくさせる。 「もう夏も終わりだねー」 「そうだな」 「ナカジ君っていつ帰るの?」 「・・・・・・・・・」 なんだろう今日はホント話すことができない。 でも私はこういうの、なんとなく好き 「お前はいつ帰るんだ?」 「そうだなぁ・・・放送なる前ギリギリまで・・・かな?」 彼からの問いかけに少しビックリしたけど少し嬉しくもなった。 この気持ちを彼に言ってしまったらどのような反応をするのだろう。 「さゆり」 「ん?」 オレンジ色に染まった学校がだんだん色を黒く染まる そんな時に彼は言った。 「今日、よければ一緒に帰らないか?」 青春のような2人を書きたかったんです。 ナカサユかわいい しかし毎度意味が分からない!← nextback |