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いつもと違う今日(臨也と静雄)
目の前に死にそうなノミ蟲がいた。

だけど、いつものすかした態度ではなかった。

「やぁ、シズちゃん。こんなところで奇遇だね」言っていることはいつもと同じ態度だけど、今日は違った。

途中途中苦しそうに呼吸をしながらこちらを睨みつけている。
「それ、どうした」
「なんでもないよ俺の勝手でしょ」
間髪いれずに吐かれた台詞は余裕が見えなかった。

きっと羽目を外して失敗してヤクザにでもボコボコにされたのだろう。

とにかく細い路地のなかにすてられたゴミに混じったコイツはなんて面白い絵だろう。
毎回あと少しのところで逃げられるから今がチャンスかもしれない。息の根を止めてやろうとも考えた。


だけど


「歩けるか?臨也君よぉ」
「は?何言ってんの?歩けたらこんなきったないところに寝てるわけないじゃないか」
いちいちムカツクが、今日はコイツがいても落ち着けた。
「新羅のとこに連れてってやる。感謝しろ」
「うっわぁ何?今日シズちゃん超優しい。なんか嬉しいことでもあったの?」
「いちいちうるせぇな。息の根止めるぞ」
「うっわこわっ・・・」
口だけは元気なのだろう。少し安心した。
人通りが少ないところを探して新羅のところまで運んでやった。






「わーわーわーわー!静雄と臨也が一緒にウチにくるよセルティ!!ウチが滅茶苦茶になっちゃう!!!ご丁寧になんか肩組んでるよ!!殺される・・・なんかしたっけ?!」
『なんだと!?ちょっと止めに行って来る!!』


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あきゅろす。
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