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素直になろう(臨也と静雄)
「本当にシズちゃんは物好きだよねぇ」



もちろん殴られる覚悟はしているが、それでも口に出したかった臨也は、彼から適当な、いつでも逃げられるくらいの距離をとって続けて話した。
「だって普通、こんなに人がいるのにごく普通な格好している俺なんか分からないじゃん。」
静雄には自分が少し恐れているのを気付かれないよう、いつものふざけた態度で彼が口を開くのを待った。

「そりゃあ手前が池袋に来るのを待ってるからな」


「・・・へ?」


「嘘に決まってんだろノミ蟲。死ね」



いつものシズちゃんじゃない!なんて素直!!と言いたかったが、今度こそそこらへんのビルでも引っこ抜きそうだったので止めておいた。
だけど嘘でも少しだけ嬉しいと感じた自分は何処か可笑しいと思う。

「仕方ないなぁ。今日は君のキレてないことを祝って酒でも買ってあげよう!俺のおごりだから」
「手前に借りができるのは胸糞わりぃから自分で買う。ってか手前となんか誰が飲むか」
すぐに返ってくる悪口も聞かず、臨也は静雄の腕を引っ張りオススメの居酒屋に連れて行った。


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あきゅろす。
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