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後悔*
(裏)


生暖かい舌が、口内に入ってきて熱を侵食する。ぬるりとした生暖かいそれは、私の口内を動き回った末に私の舌をからめ取った。

まただ、と熱に霞む思考でぼんやりと思う。こうしてロノウェとキスをするのは初めてではない。

以前に何度かしたことはある。
けれど決して、恋人とかそういう関係ではない。むしろ真逆だろうか。私と、ロノウェは敵同士で、ロノウェは私の憎むべき相手、なのだ。


なら何故こんなことをするのかなんて、あいつのことだから嫌がらせの一環という意味しかないのだろう。

唇が離れて、私は足りなかった酸素を一気に吸い込む。それから悪びれる様子もなく、私が抵抗して乱れた服を直すロノウェを睨んだ。


「ああ、その挑戦的な眼差し。とても色っぽいですよ、ぷっくっく…!」
「そうやって私をおちょくってっ…」
「心外ですね。本当の事を申しただけですのに。現にこうして、今のあなたはとても食べてしまいたいです…」

す、と私のタイにロノウェの手のひらが伸ばされる。びっくりして避ける余裕のなかった私はいとも簡単にタイを解かれた。


その手をぱしりと払いのける。それと同時に解かれたタイが滑り落ちた。

「…なんのつもり」

「据え膳食わねば男の恥、とも言いますでしょう?男というものは、目の前にこんな“美味しそうなもの”があっても我慢出来るような利口な生き物ではないんですよ。」


がっちりと、片腕で私の両手首を固定される。唯一自由な足を振り上げて抵抗するも、びくともしないロノウェに焦りの冷や汗がたらりと一筋落ちる。

「い、いや、離しなさいよ!この変態、ひげ野郎、エロ親父!」

言葉の暴力にもぴくりとしないロノウェは片手で器用にブラウスとベストのボタンを外してゆく。

こんな言葉でロノウェを跳ね除けられないことくらい、分かっている。
でも何か言っていないと、気が気でない。

遂にボタンは全て外され、下着を纏っただけの上半身が露になってしまった。それでは飽き足らず、服の下から背中をまさぐられる。手袋の布の感触がくすぐったくてたまらなかった。

「や…やだってば…ロノウェ…!!」

「その内、いやだなんて言えないほど気持ちよくなりますから少し大人しくしていてください。」


音もなくブラのホックを外され、締め付けることのなくなったブラがだらりと垂れる。その隙間からロノウェの手が忍び込んできた。

熱を持った頬に、ぎゅっとつむった目から生理的な涙が伝う。ざらりとした感触の手袋で胸の頂を撫でられ上擦った声が漏れる。


「白いですね…こんな白い肌には、紅い薔薇が良く映えます。」

「え…あッ…、!」

胸に刺激を与えられ続けたまま、ロノウェは首筋に噛み付かれる。ぴり、と小さな痛みがしたあとに離された唇の場所には、小さな内出血の痕。

その痣はじわりじわりと広がっていき、やがて刺青のような紅い薔薇を模った。

「ん…や、何これ…」
「ほんの小さな魔法ですよ。害はありませんから、安心してください。」

意地悪くにたりと笑うロノウェに言い返そうとすると、唇をふさがれる。そして口付けは顎、首筋、胸元と下っていって胸の頂に吸い付く。

強く吸われて、今までじわりじわりとともっていた下半身の熱が一気に呼び起こされた。
それがお見通しのように今までもう片方の頂を弄っていた手のひらが秘部を撫でた。

「ひあッ…!や、ぁあ、そこは…っほんとにだめえ…!!」


私の言葉などお構い無しに、ぐちゅぐちゅと淫猥な水音をたてて太い指が秘部を弄る。

「んん、く…やめ…っ!ロノウェ、ロノウェッ…ひゃあぁっ!」


下着をずらされて、手袋の分が上乗せされた太い指が二本、膣に進入してくる。

「おや…随分と滑りが良いですが、そんなに気持ちよかったですか?」

「ちが、う…ぁ、ああッ!ひ、ぁ…んう!」

自分の口から発せられる嬌声に、秘部だけでなく脳内まで描き回され溶かされる錯覚に陥る。

膣内でうごめく指の巧みな動きに、声を我慢することもままならない。ロノウェはそんな私の熱に浮かされた表情をまじまじと見つめ、満足げににたにたと笑う。

やがて一度抜かれた指が三本に増やされ再び膣に入ってきた。

「ひあ゙っ…やめ…あああっ!ぬいっ…抜いてえ!!」

「おかしいですね、気持ち良いはずなんですが。」


ロノウェの声なんて耳に入らない。大きな快感の波から逃れるのに必死で、腰を捩る。しかしそう容易く抜けるはずがなく、未だ指は膣で蠢いていた。

「いやあああぁっ…イっちゃ…!」

「どうぞ、思う存分イって下さい。」

やがて三本の指がばらばらに動き出し、私は逃れる術なく呆気なく達してしまった。手首は開放されたが、膝が笑って立つことすら出来ない。

けれどもロノウェが私を気遣う事などなく、なれた手つきで下着を剥がれ仰向けにされ、腰を持ち上げられる。

息つく間もなく秘部に先ほどの指とは比べ物にならない質量の熱を宛がわれ、体が強張る。


「あ、ぁ…いや…それだけはっ…お願い…許してロノウェ…!」

「あなただけ気持ちよくなっていては不公平ですからね…私のお相手もお願いしますよ。」

ず、
艶かしい音がしてそれが押し込められる。そんな質量が一気に入る訳もなく、ゆっくりと慎重に進んでくる。

「ふああ…やだやだっ…い、やあっ…んうぅ…ッ!」
「分かりますか?全部、奥まで入りましたよ。」

耳元で息の上がったロノウェの声が聞こえる。こんなに乱れたロノウェの声を聞くのははじめてだった。

呑気にもそんなことを思っていると、入れられたものが律動をはじめる。徐々に速く強くなってゆく律動の強い快感にぼろぼろと涙が零れた。

「あっ、あっ、んん…ひうッ!ああぁ…っ、」

「…」

ぎり、と強い歯軋りの音が聞こえて後ろを振り返ろうとするも、顎を掴まれてできない。


膣に入れられたそれによる苦しさと、押し寄せる快感に思考を手放し考えることをやめた。




(そう言えない、名前を呼べない酷く浅ましく愚かしい自分に歯軋りをする)




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*6006hit 山田様リクエスト*
*御本人様のみお持ち帰り可能です*

微妙な終わり方すぎる上になんかぬるい…本当待たせてしまったうえにこんな出来で申し訳ありません。
裏書くのって想像以上に恥ずかしい!

090716 初季

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あきゅろす。
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