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どうにも暇すぎる昼休み。
寝不足だったので昼休みだけ、という条件でベッドを貸してもらっている。のだが。

あんなに眠かったのにどうにも眠れない。

まあいいや、じきに眠れるだろうと目を瞑り布団にもぐった。



暫くして、ガラガラという扉の開閉音が聞こえる。先生は職員会議だと言っていたから生徒だろう。

その人は暫く止まった後、私の方へ向かってきた。

「苗字ー、居るか!」

シャッと勢い良く開かれたカーテンの向こうには、クラスメイトの戦人が立っていた。

それに驚きながら、私は体を起こす。

「戦人。どうしたの?」

「委員会のプリント。…届けついでの見舞い。」

ベッドの横に、何枚かのプリントと購買のプリンが置かれる。
プリンは生クリームが乗ったちょっと高いやつだ。

「寝不足で寝てただからいいよ、これは戦人が食べて!」

「別に良いって、食えよ。それともダイエット中かあ?いっひっひ!」

ダイエット中とかそういうのではないので(強く否定しておいた)、ありがたくプリンはもらうことにした。

「じゃあ、俺は帰るわ。昼寝の邪魔して悪ぃな。」

「ううん、ありがとう。」

戦人に向かって笑いながら手を振ると、戦人がいきなり固まり身動き一つしなくなった。

私は不思議に思い首を傾げる。

「戦人?どうかした?」

「…あー、その…。」

何か言おうとするものの、最後には語尾をにごらせてしまう戦
人。
暫くその様子を見守っていると、ふと戦人の腕が伸びてきて起こした体をベッドに押し戻される。

「…あ、え、ばと、ら」

至近距離に、髪色に負けないくらい真っ赤な戦人の顔。

「…これで、元気になって戻って来い!」

唇にやわらかい感触。
それが何か理解する前に、戦人は慌しく出て行った。

「……い、今のって、…キスだよね?」

先ほどまで冷蔵庫に入っていたであろうプリンの冷たさが、熱くなった唇にちょうどよかった。





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学パロ楽
しかったです

20100331 のあ初季

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