※変態天草
なんだこの状況。
「離せバカ草ぁっ!」
何故か私は今、天草の膝の上に乗っている。しかもがっしりと腰に腕を回されているので降りられない。
「はあ…名前嬢良い匂いですね。」
ぞわぞわと、鳥肌がたったのが良く分かった。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!こいつが変態だとは知ってたけど、ここまでとは思ってなかった!
ていうかこれもう、セクハラの域よ。
「さっさと離さないとフォークでそのつるっつるな脳みそぶち抜くわよ!」
「細。やわらか。ちゃんと食ってますか?」
なにこいつ話通じないの?
首筋に天草が顔を埋めているので、息がかかって気持ち悪い。鳥肌が一瞬にして全身に立って、背筋に虫唾が走る。
逃れようと試み、暴れてみるがびくともしない。かなうはずもないか…!
「やだやだ、離しなさいよお!」
「半泣き声、良いですね。かわいいですぜ。」
何故か息を荒くしている天草。
その行為はエスカレートしてきて、腰の辺りに回された腕がさわさわと動きはじめた。
「ちょっ、な、なに!?」
それどころか、足の間にさっきまではなかったかたい「なにか」の感触が…!
「良いですよ、…ね?」
ね?じゃねええええ!!
「ひっ…!?」
するりと、太股の間に天草のごつい手が滑り込んでくる。そしてするすると膝と付け根の間をいったりきたりしている。
手首を両手で掴んで離そうとしてもバカ力のせいでびくともしない。
「う…やめてよお…。」
このままじゃ本当に私…天草に…!
「私の大事な大事な妹になんてことしてるのよ。」
ごいん、と鈍く響くような音がして、天草が崩れ落ちる。
そして現れたのは、縁寿姉さん。
「わああんもうどこ行ってたのよ姉さあああん」
「ごめんなさいね名前…私のせいで。怖かったでしょう?もう大丈夫よ。」
変態、ダメ、ゼッタイ。
(後の部屋に取り残されたのは、男と、その男の血がついた金のインゴットだけだった。)
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なんか変態の天草が無性に書きたくなった
20010215 のあ初季
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