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みずあそび(170000hit記念SS・第2子パロ)


※第2子パロです。
※プレオは3歳くらいです。

















「…よし!お着替えおわり!ぴったりだね」
「…ありがと、おねぇちゃ…」
「うぅ〜っもうプレオ可愛い!」
「あうっ」




抱きしめたのは大事な大事な妹。
着ているのはピンクのフリルが付いた可愛い水着。



今日なのはママはお仕事で、変わりにフェイトママがお休みの日。
暑い日が続いて、参った私とプレオに水遊びをしようと提案したのはフェイトママ。

先週、家族みんなで買い物に行ったときに買った水着を使う機会が早速きた。

ちなみに私の水着はオレンジ色で可愛いデザインのビキニタイプ。なのはママが選んでくれたもの。
フェイトママは終始「肌見えすぎじゃないかなっ?」ってそわそわしていたけど、あえて無視。私ももう中学生だもん。



お庭に続くから窓から、黒のポロシャツに八分裾のカーゴパンツ姿のフェイトママが顔を出してきた。




「ビニールプール用意できたよー」
「ありがとうフェイトママ!見て見て、プレオすっごい可愛くない?」
「……」
「…ママ?」
「可愛いいい!!」
「はうっ」




さっきの私のようにプレオを抱きしめる。
ただ違うのは顔の擦り寄せ方がハンパないこと。




「うん、やっぱりこの水着を選んで正解だったね!」
「パパ…」
「うん?」
「これ、ありがとっ」
「プレオ…!可愛…っ」
「はいはいフェイトママ、話進まないからねー」




また抱きしめようとしたフェイトママを制して、プレオを庭へ連れて行く。

芝生の庭の真ん中には赤いビニールプール。プレオのために買った真新しいもので一般的なものより大きめだ。
フェイトママが色々なお店を渡り歩いて探してきたらしく、なのはママも呆れていた。

プールはすでに水が入っている状態で、側には水鉄砲やらビーチボールやらが準備されている。




「ほらほら二人とも早くプール入って入ってーっ」
「…行こっか、プレオ?」
「うんっ」




どこからともなく用意したデジカメ片手に満面の笑みのフェイトママ。
なんだかんだで、一番楽しんでいるのはフェイトママなんじゃないだろうか。

私だってこの歳でビニールプールは抵抗あったけど、可愛い妹のためだし、何より「せっかく水着買ったのに…」としょんぼりしたママを見たら入らざるを得ない。



こんなこと考えても仕方ないなあ。
せっかく新しい水着を着たことだし、とりあえず水遊びを満喫しよう。




「ほらっ、プレオ、水鉄砲はこうやってお水溜めるんだよ?」
「うんっ」




ぷくぷくと水を溜め、嬉しそうに水泡が弾けるのを見るプレオを見ているとこっちまで嬉しくなる。




「フェイトママも写真ばっか撮ってないでホースで水足してってよ!」
「はいはい」




フェイトママはカメラを下に置いて、ホースに繋がる蛇口をひねる。
ホースから水が出るのを確認すると、ホースをこちらに向けた。




「うわわっ、もうフェイトママったら」
「ふふふ、でも涼しいでしょ?ほら、プレオー」
「ちめたぁいっ」




私には勢いよくかけたくせに、プレオにはいつの間に用意したのか、可愛いゾウの如雨露で優しくかけている。当然と言えば当然だけど。




「あっ、ホースの水そろそろとめないと溢れちゃうっ」
「あっ、ホント…っ!?」
「ちょ、ちょっと…!?」




しゃがんでいたはフェイトママは急いで立ち上がろうとしてバランスを崩した。


瞬間、盛大な水の音。


プールの水は一気に半分になった。






「…で、フェイトちゃんまでびしょ濡れになった、と」
「…うん」
「もう、家の前へ着いたらスゴい音と声が聞こえたからびっくりしたよ」
「うぅ…」
「なのはママー、お風呂から上がったよー」
「はーい、プレオ、気持ちよかった?」
「うんっ」




水着から着替えて、お風呂から上がると、バスタオルを頭から被って、おでこが少し赤いフェイトママと、多分お説教をしていたであろうなのはママがいた。

私もプレオも頭からバスタオルを被っていて、なのはママに手招きされると二人してバスタオルの上から頭をわしゃわしゃとされた。




「ちゃんと乾かさないと風邪ひいちゃうよー?」
「ははっなのはママったら」
「くしゅぐったっ」
「フェイトちゃんも…」
「え、なの…っ」




バスタオルで前が見えなくて、ママたちが何をしているのかわからない。

やっと顔があげられるようになると、フェイトママはおでこだけじゃなく、顔が真っ赤になっていた。




「水遊び、次は私がいるときにしてね?」
「…うん」




どうやら、また二人の世界が展開しているらしい。
私はプレオを連れて髪を乾かす名目でその場をそっと離れた。
あの空気が流れたら、目に毒になるような光景しか広がらない。高町家長女としての経験である。
私はともかく小さな妹がいることを考えて欲しい。




「…まったくママたちにも困ったものだよ。プレオ、水遊び楽しかった?」
「うんっ、パパとおねぇちゃんといっしょだったから。こんどは、ママもいっしょがいいっ」
「…そうだね」




…まぁ、プレオが楽しそうだから大目に見ますか。





end




あとがき
ヴィヴィオ視点です(^-^)
子供にべったりなフェイトさんになのはさんちょっと寂しくなるに違いない(何
とりあえず高町家の力関係はなのは>>>プレオ>ヴィヴィオ>>>>>フェイトですww

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