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もうちょっとメイクビリーブ

「中谷……会いたかった」

ドアを開けた第一声がこれって、どうなんだ…

「えーと……せっかくなんで、上がっていきますか?家族、誰もいないし…」

東郷先輩が家の中に入ったので鍵を閉めて階段を上がろうとした……ところで、後ろから思い切り抱きしめられた。

「う……うわぁっ!!」

あれ!?
な、なんかいつも以上に、心臓がバクバクいってる気がする…

「中谷…」

「は、はい?」

「さっき、言ったよな……俺と、そういうことしたくないって」

「……ごめんなさい…」

「本当はどう思ってんだ?」

「……え?どうって…」

「俺と……セックスしたいって、思ってくれてんのか……?」

……何を、言ってんだ…
そんなこと急に言われても……ていうか、いっつも否応なしに襲われてる気が…

「中谷…」

東郷先輩がぎゅっと力強く俺を抱き締めた。
や……やばい。なんか、ドキドキして…

「は……離してくださいっ!!」

必死に東郷の力強い腕を引き離す。
急ぎ足で自分の部屋へ向かうと、後ろから東郷先輩のため息に続いて足音が聞こえた。

なんか……俺、変だ!!
体が熱いっていうか、くらくらするし、もしかして、風邪……?

「せんぱ……申し訳ないんですけど……俺、風邪かもしれないです……」

部屋に入るなり東郷先輩にそう言うと、とたんに東郷先輩が心配そうな表情になった。

「大丈夫か?熱があるのか?」

「たぶん……うつっちゃうから、今日は帰った方が…」

「バカ……余計帰るわけにはいかねぇよ」

東郷先輩の手が頬に触れる。
やばい。なんか俺……興奮してきた。
何もされてないのに、下半身が熱い。
イきたい。なんだ俺。おかしい。
どうしよう、変な病気だったらどうしよう…

「中谷!?どうした、苦しいのか?」

俯いたままの俺を心配してくれてるのか、東郷先輩が肩に手を回して体を寄せてきた。
変態め……いや、今は俺の方が変態かも。

だって、すぐ傍にある東郷先輩の体に、ちょっと欲情してる…

「東郷……せんぱ……い…」

「どうした?」

「キスして…」

こんなこと言いたくないのに、東郷先輩に触れていないと頭がおかしくなりそうだ。

頭を上げたとたん、東郷先輩に呼吸を奪われた。

「ん…」

東郷先輩の舌で舐められた瞬間、下半身がとうとう反応した。
最後に、この舌で舐められたのはいつだっけ。
恥ずかしいんだよな。先輩は、絶対に俺の精子飲みたがるから…

……でも、舐めてほしい…

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あきゅろす。
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