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もうちょっとメイクビリーブ

「本当に、イきましたか?」

そこまで多くもないけど、今まで何人ともセックスしてきて初めて言われた言葉だ。

「イったっつーの…」

なんで自分の射精報告なんてしてんだ俺は…
かといって、ゴミ箱に捨てた使用済みコンドームを拾う気にもなれない。

チカラは「それなら良いですけど…」としぶしぶ頷く。
そんなにイってほしかったのか…

「でも、東郷先輩が満足してくれて良かったです!!」

そう言って満面の笑みを浮かべるチカラ。
本当に可愛い。あんまり可愛いと、少しからかいたくなる…

「満足は、してねぇけどな…」

「……へ?」

「まだヤりたい。あと5回はイかねぇと、満足なんてできねぇよ」

「はあぁぁ!?」

嘘は言ってない。
チカラがすぐ気を失うから我慢してるだけだ。本当は一回射精してチカラの寝顔と精液を見ていると、自然に熱が戻ってくる。

チカラにそう伝えるといつもの調子で「バカかアンタは!?」と叫ばれた。

「だけど中谷は俺に満足してほしいんだろ?せめてあと一回、お前の口でイきたい…」

冗談でチカラの顎を持ち上げる。それで終わりかと思えば、なんとチカラが「一回だけなら…」と言い出した。

「……良いのか?」

「だってさっきの勘違いのこともあるし、プレゼントのこともあるし、これくらいは…」

勘違いのこともプレゼントのことも、もう何も言わなくて良いけどな…

と思うけど口には出さない。
チカラが行動で示したいって言うなら、断る理由なんてあるはずないんだ。

「中谷……好きだ」

頭を撫でると、「口の中には出さないで下さいね…」と睨まれた。
そう言われると、余計出したくなるのに…

俺は再び勃ち上がったモノを下着から取り出して、チカラの顔を見る。
チカラが俺のモノを見て顔を赤くしていたから、余計に興奮してしまう。

「中谷……ほら…」

近付けて、口のすぐ前でピタリと止める。

無理やりチカラの口に突っ込んでやるのも良かったけど、チカラが自分から俺のをくわえる姿が見たかった。

するとチカラは真っ赤な顔で口を開けたり閉めたりを繰り返した。
勇気が出ないんだろう。それにしても可愛すぎる…

俺が何か言おうとすると、チカラが急に俺の方を見て言った。

「……いただきますっ…」

「……か…」

……可愛すぎだろう……!!
本当に、どうやってそんな可愛いセリフを思い付くんだ。

胸元に光るネックレスを見ながら俺は考えた。

チカラ、お前は可愛すぎる。
いつも不安で仕方ないんだ。
首輪に鎖でも付ければ、俺の思いは晴れるだろうか。

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あきゅろす。
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