もうちょっとメイクビリーブ
C
もう、出たい…
浴室だけとは言わず、東郷先輩の家から出たい。
一度射精したからか、頭が少し冷静になってきた。
傘なんて借りにくるんじゃなかった…
「……中谷」
東郷先輩は立ち上がろうとした俺の肩を素早く掴む。
「俺はまだイってねぇ」
あんなに上手いんだから、自分でやったらどうですか…
なんて言えるはずもなく、俺は東郷先輩の立派なモノに手をかける。
「中谷、言っただろ?俺は……お前の全てが、欲しいんだ…」
そう言って東郷先輩は俺の手を制止した。
……え。
もしかして…
そうなの!?よく考えたら、いや考えるまでもないのかもしんないけど、そういう意味?
つまり……本番がしたいと?
「いや、だって俺、あれはもう無理です…」
初めてした時、激痛と羞恥でホントに死ぬかと思った。
『もうやだ。一生無理』とか言った気がする。
東郷先輩はそれで納得したと思っていたよ……!!
「中谷……痛くないようにするから」
「わっ……え、東郷先輩…」
東郷先輩は座ったまま俺を抱き締めた。ふと下を見ると、苦しそうな東郷先輩のモノ。
「……こんな、前戯ばっかじゃ……我慢できねぇ。抱きたいんだ……チカラ…」
わ、反則だ。急に名前で呼ぶな……!!
「でも、あの……は、恥ずかしいし…」
「だったら、向かい合わなくたっていい」
体勢の話じゃないような気もするけど……なんか断れない状況になってきた。
「チカラ……?」
「……今日、だけ……こっこれで本当に最後ですから!!」
東郷先輩がゴクリと喉を鳴らす。
色気のある眼差し。俺の頬を包む大きな手。同じ男なのに、どれも俺は持ってない…
「……これっきりですよ?」
「わかった」
東郷先輩は軽くキスをして俺の頭をポンポンと叩いた。
本当にわかってくれたのかな……?
「中谷、そっち向け」
そう言って東郷先輩が指差したのは浴槽の方。俺は言われた通りに体を回す。
「……膝立ちして……浴槽につかまっとけ」
遠回しに言われてるけどすごい恥ずかしい格好なんじゃ…
と思いつつまた言う通りにする。案の定、東郷先輩にお尻を突き出す何とも無様な体勢になってしまった。
それなのに東郷先輩は「中谷、エロい…」とか言う。
なんでそうなるんだ…
文句の一つでも言おうとすると、東郷先輩の指が俺のお尻の穴に触れた。
「ひゃっ……や、だ…」
「本当に嫌なら、んなイイ声出すな…」
……出してない!!
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