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もうちょっとメイクビリーブ

「と……東郷先輩!?やだっ…」

東郷先輩の目が一瞬見開いて、俺は解放された。
びっくりした……いきなり肩を掴んで引き寄せてきたから、どうしたのかと思った。

東郷先輩は自分の手をじっと見つめてる。傷ついちゃったのかな?
うーん、『やだ』は言い過ぎたかも。

「いや、あの……先輩が、濡れちゃうから……嫌なわけじゃ、ないです…」

「……中谷…」

良かった。東郷先輩の瞳が穏やかになった。
すると東郷先輩は、俺のびしょびしょの頭に手を置いてきた。

俺は視線で東郷先輩に『なんですか?』と尋ねる。

「……とりあえず風呂、入れよ」

俺は目を丸くして「は?」と声をあげた。
「いや、タオルかなんか貸してくれれば、それで…」

「ダメだ。風邪ひくぞ」

「いやでも、悪いです…」

「中谷……命令だ」

そんなこと言われたら、たまったもんじゃない。俺は渋々頷いて、東郷先輩の後についていく。
東郷先輩が開けたドアの奥は、脱衣場だった。
ここは、初めて見たな…

脱衣場に入ってキョロキョロ見回していると、なんと東郷先輩が俺のベストのボタンを外してきた。

「ちょっ!?東郷先輩!!」

「何」と返しながらスルリと俺のベストを脱がした東郷先輩。更にインナーをめくろうとしてきたので、俺はその手を掴んだ。

「や、めて下さい…」

「嫌だ」

……いやいや!!嫌なのはこっちの方だ!!服くらい自分で脱げるし…

「やだ……せんぱっ…」

抵抗も虚しく東郷先輩は俺のインナーを持ち上げていく。俺の湿った上半身が東郷先輩の目の前に晒されてしまった。

「……ほら、腕上げろ」

嫌だ。
……って言っても、聞かないんだろうな…
俺は仕方なく万歳のポーズをとる。
あー恥ずかしすぎる…
もう15歳だぞ俺……もうすぐ16…
東郷先輩は俺の服を脱がすと、ねっとりとした視線で俺の上半身を見つめた。
お願いだからやめてくれ…

「……な、かたに…」

あ、やばいってこれ。
東郷先輩の目がもう、だって、
エロモード…

「んっ……ふ、あっ…」

東郷先輩の唇がゆっくり触れて、すかさず舌をねじこまれる。

やばいって、これ…
東郷先輩どんどんマジになってるし、背中とか撫で回されてるし、とにかくやばい!!

だって、ほら…

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