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もうちょっとメイクビリーブ
栗原夏樹の話
み、皆さんこんにちは!!
栗原夏樹と申します!!
今朝リポーターを投げ出してしまった黒坂先輩に代わって、お二人の様子をお届けします!!

ちなみに今は体育の時間です!!

「ち、チカラさんっ」

「何?夏樹」

チカラさんはいつも通り優しいです。
ですが黒坂先輩に聞いた話だとチカラさんは東郷先輩とケンカしてるそうです…

チカラさんにそのことを言うと気まずそうな顔になりました。

「げ、原因はなんなのですか?ぜひ話してほしいですっ」

チカラさんは優しいので僕なんかのお願いを快く聞いてくれます。

「俺ホント夏樹に弱いよなぁ…」
そう言ってチカラさんはケンカの原因を話してくれました。

「えっと……発端は、俺の部屋にあった……いかがわしいDVDが見つかったことなんだけど…
違うよ!?俺の弟が、隠し場所に使ってただけで……俺は見てないし!!」

いかがわしいDVDがどのようなものなのかよくわかりませんが、どうやらそれが東郷先輩の逆鱗に触れてしまったようです。

「ですが、聞いた様子だとチカラさんも怒ってるんですよね?」

今の話だけでは、ケンカにならないような…

「だから、その後東郷先輩が…」

そこまで言うと、チカラさんは顔を真っ赤にしてしまいました。
「言えない!!さすがにこっからは言えない!!」

そう言われてはどうしようもありません。
せめて2人が仲直りしてくれるようにと、チカラさんを勇気づけることにしました。

「チカラさん!!このままでは埒があきませんよ!!ここはチカラさんの素直な気持ちを伝えてみては?」

「な、なんで俺が!!そんなことしたら、俺ばっか東郷先輩のことが好きみたいじゃんか」

「そんなわけないです!!東郷先輩はチカラさんが思ってる何倍もチカラさんのことを想ってますよ!!」

どうもチカラさんは、ちゃんと付き合うことになった今でも東郷先輩の熱い想いに鈍感なようです。
僕から見ると、東郷先輩はチカラさんのことを溺愛しているのですが…

「ほら!!お昼休みですよ!!チカラさんの想いを伝えに行きましょう!!」

チカラさんは渋々と立ち上がりました。どうやら覚悟を決めたみたいです。
僕たちは屋上へ向かったのでした。

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