もうちょっとメイクビリーブ
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こんにちは。
生涯恋人募集中、黒坂昴です。
今回は俺に質問が来てるらしいんだよね!嬉しいなぁ。
どんな質問?今日の下着の色なら秘密!むしろ履いてるかどうかも…
……え?幸せかって?
俺に?「幸せですか」って質問?
あぁ、「いつもリュウと中谷に世話やいてるけど貴方は幸せなんですか」って聞かれてるの?
ぐさっとくる質問だなぁ…
いや俺も常にアイツらを気にかけてるわけじゃないよ?そんなヒマじゃないもん。
恋人(1)と会ったり、恋人(2)と会ったり、以下3・4…
ほら、俺って幸せでしょ?
なんでアイツらの恋愛に首を突っ込んでるかというと、見てらんないだけ!
リュウくんは無口だし、中谷は意地っ張りだし、じれったいというか…
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『これに似合う言葉』
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「なーつきくん。はろー」
「く、黒坂先輩!?どうしてうちに…」
「中谷に聞いて……あぁ、中谷が来たがってたんだけどさ。ほらリュウが行くなってうるさくて」
夏樹くんはその様子が簡単に想像できたのか「あぁ……なるほど」と苦笑いした。
「中谷の代わりに……っていうか俺も心配だったし、来ちゃった」
ベッドから出ようとする夏樹くんを制止して、そばに座りこんだ。
夏樹くんの綺麗に掃除してあって、女の子の部屋みたいだ。
「風邪ひいたんだって?最近寒かったからねぇ」
「はい……皆さんに移していないか心配です…」
「大丈夫だよ」
こんな時にまで他人の心配なんて、夏樹くんは本当に良い子だねぇ。
「黒坂先輩は、優しいですね…」
「え?」
「わざわざ後輩の僕なんかのお見舞いに来てくれて……すごく嬉しいです」
「……だって、本当に心配だったし」
夏樹くんは俺の顔をじっと見つめた。
そして、ぽそりと呟く。
「黒坂先輩、クリスマスとバレンタインは結局誰とお過ごしになったのですか?」
「え、誰だったかなぁ。なんで?」
「どの恋人と過ごすかクジで決めると言っていましたが……本当は、一人で過ごしたんじゃないかと思って…」
やだ、バレてる。
どうしてそんなに勘が良いんだ夏樹くん。
返答に窮していると、夏樹くんが焦って起き上がった。
「すみません!失礼なことを…」
「いやいや、別にいいんだよー」
こんな風に見透かされるなら、クリスマスは夏樹くんを誘えばよかったな…
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